JEDI-Systemについて

目的

本研究チームの目的は、黒潮および内部波が強く影響する海域において、マルチスケールにおける動植物プランクトンの多様性の変動を評価し、その予測をすることです。

この研究は、漁業の保全や管理において重要な意味を持っています。

研究の理由

以下の仮説を検証するため、研究を行っています。

「黒潮の蛇行パターンは生物多様性と環境変数の間の関係を数ヶ月~数年スケール及び10~100kmスケールで決定すると同時に、内部波は1日スケールでこの関係に影響を与える。」

アプローチ

以上の仮説を立証するため、生物多様性の予測を目的としたJEDI-Systemという新たなシステムを開発しています。このシステムは5つのサブプログラムから構成されます。

詳細は研究へのアプローチをご覧ください。

エリア

伊豆大島の周辺海域を中心に、研究を行っています。伊豆大島は、西岸境界流である黒潮と潮汐により発生した内部波から強い影響を受けています。

エリアの詳細

写真提供:U.S. Geological Survey

伊豆大島は北西太平洋に位置する孤島で、日本の本州から約30kmの距離にあります。伊豆大島の位置は、北緯34度40分から48分、東経139度21分から28分です。

総面積は91.05km2、東西の距離は9km、南北の距離は15km、周囲は52kmです。島の中心部には標高758mの三原山が聳えます。

南から北上する黒潮の影響で、暖かく湿気の多い気候です。人口は8,317人(2013年11月現在)で、島全体が国立公園に指定されています。

JEDI-Systemチーム

JEDI-Systemチームは、東京海洋大学の山崎秀勝教授が代表を務める海洋研究に従事している研究者や専門家のグループです。

山崎秀勝教授は、東京海洋大学で乱流とプランクトン生態系の研究を行っています(研究室ウェブサイトはこちら)。

論文・発表

2014

2013

サポート

JST

JEDI-Systemは、科学技術振興機構(JST)- 戦略的創造研究推進事業(CREST)に採択されたプロジェクトです。 海洋観測は、東京都漁業協同組合連合会の協力で行っています。