最近の活動の記録(2013年度)

3月
3月25日(火):平成25年度の卒業式と修了式がありました。魚類学研究室からは、13名が卒業・修了しました。卒業パーティーは生物海洋学・浮遊生物学研究室と合同でおこないました。

3月25日(火):港区の芝浦港南地区の情報誌である『べいあっぷ』に昨年12月に開催した「みなと塾」の記事が載りました。表紙と掲載箇所のPDFはこちらです(PDF460KB)。

3月19日(水):ほぼ半年ぶりに京浜島でのサンプリングをおこないました。今回の目的は、来年度魚類学研究室で卒論研究をおこなう新4年生に地曳網調査の方法を教えることです。

3月17日(月):水環境学会誌に「干潟域の魚類の多様性とその保全−東京湾での事例」が掲載されました。茨城大学の加納光樹さんとの共著です(加納さんが第一著者)。原著論文ではなく、特集論文ですので、私のページの「研究業績」の中の「参考論文」に加えました。また、下のPangasiusの論文も「科学論文」に加えました。こちらからどうぞ(PDF260KB)。

2月
2月28日(金):博士論文(2月17日:月)、修士論文(18日:火)、および卒業論文(24日:月)の公開発表会がありました。発表者と題目は
こちらです
(PDF 82KB)。


2月27日(木):きたる3月18日(火)に、メルパルク横浜で、「羽田周辺水域環境調査研究 第7回シンポジウム 羽田空港周辺と東京湾の水環境~研究成果の総括と今後の展望~」が開催されます。魚類学研究室でも、2006年5月から、この調査に携わっています。今回のシンポジウムでは、プランクトンと魚類については、石丸 隆先生(東京海洋大学特任教授)が代表して発表してくださいます。パンフレットはこちらです(PDF 404KB)。

1月
1月8日(水):ナマズの仲間であるパンガシウス科のPangasius bocourtiの論文を出しました。著者とタイトルは次のとおりです: VISETH H., Y. KINOSHITA, F. AKISHINONOMIYA, Y. TAKI AND H. KOHNO. 2013. Morphological development of hatchery-reared larval and juvenile Pangasius bocourti. Natural History Bulletin of the Siam Society, 59(2): 137-148.これは、三年前に博士号を取得したカンボジアのビセットさん(昨年プノンペンでお世話になりました)のDr論文の一部です。タイ王国のサイアム協会の雑誌に発表しましたが、さすがにタイ王国のBhumibol国王がpatronだけあって、自由にPDFファイルをダウンロードすることができます。こちらからどうぞ。名前等の入力を求められますが、無記入でもダウンロードは可能です。でも、研究者の方はご記入ください。


12月
12月の末にプノンペンで「Training-workshop on fish larvae identification in the Lower Mekong Basin」を開催しました。これは、メコン川流域の4か国(タイ、カンボジア、ベトナム、ラオス)の研究者30名を対象にして、基礎的な講義と実践的な実習を4日間かけておこなったもので、主催はMekong River Commissionです。3年前に魚類学研究室で博士号を取得したビセットさんと、同じく卒業生の打木研三さん(長尾自然環境財団)も協力してくれました。

12月7日(土)と8日(日)に港区さんと共同で「みなと塾」を開催しました。これは、科研費である基盤B KAKEN 24310028の活動でもあります。詳しい報告は後ほどいたしますが、ありがたいことに港区さんがHPで活動報告をしてくれていますので、ここにリンクを張っておきます。こちらからどうぞ


11月
11月30日(土)に千葉市にある東京情報大学 情報サービスセンター メディアホールで、千葉県と連携大学との研究成果発表会「大学の地域連携と生物多様性〜いきいきとした持続可能な地域づくりをめざして〜」が開催されます。私(河野 博)も「江戸前の海を持続的に活用するための仕組みづくり〜大学にできること」を発表します。

12月7日(土)と8日(日)に、港区との共催で「2013年度江戸前みなと塾『江戸前の海の開発と保全を考える2日間』を開催します。参加者の募集をしていますので、詳しくは東京海洋大学のHPをご覧ください。

10月
10月24日(木):11月9日(土)に港区の生物多様性シンポジウムが開催されます。
10月3日(木)〜5日(土):宮崎の学会に、学生10名と出席しました。

9月
9月25日(水):今年の魚類学会年会は、10月4日〜6日に宮崎で開催されます。魚類学研究室からも6つのポスター発表をおこないます。発表演題等を私のページに載せました。こちらからどうぞ。
9月20日(金):私(河野 博)のページを書きかえました。こちらからどうぞ。
9月4日(水):環境省の環境研修所(@所沢)で開催された「平成25年度環境教育研修」で「地域の
 環境を題材とした環境教育の取組」という講義・実習をおこないました。講義は「東京海洋大学江戸前
 ESD協議会はいかに悩みいかに活動しているか」という題で、また実習は「大都会M市の生物多様性を
 考える〜いきもの作戦会議のWSをやってみよう」という題材でワークショップをおこないました。

8月
8月7日(水):8月24日(土)に、港区の『第4回いきもの作戦会議』が開催されます。これは、港区の生物多様性地域戦略の一環として開催されるものですが、今回が最終回です。
8月2日(金):私(河野 博)のページを久しぶりに更新しました。

7月
7月30日(火):「港区教員研修 大学講座」で、先日おこなった「葛西臨海たんけん隊」を体験していただきました。参加者は、港区の幼稚園から中学校の教員の方々、19名です。みなさん、熱心に、プランクトンを観察・スケッチし、さらにマハゼの透明標本を使った消化管内容物の観察にも果敢に挑戦していただきました。魚卵や多くのカイアシ類を食べている個体も観察することができました。
7月23日(火):京浜島の地曳網調査をおこないました。参加者は、いつもの松ア、渡邉、加瀬、角張、齋藤、および私(河野 博)の6人です。採集場所であるつばさ公園のある京浜南運河は、10月に開催されるカヌースプリントのために浚渫がされていました(先月は別の場所を浚渫していました)。急に深くなり、干潟の面積も半減していました。
7月18日(木):『葛西臨海たんけん隊』のPartVをおこないました。対象は江戸川区立臨海小学校の6年生の3組、計96名です。内容は先週のものと同じですが、風が強く出港はできませんでした。
7月11日(木)と12日(金):葛西臨海公園のクリスタルビューと水上バスで、『葛西臨海たんけん隊』をおこないました。対象は江戸川区の南葛西第三小学校と二之江第三小学校の6年生で、水質検査、鳥の観察、プランクトンの観察、およびちりめんモンスターを探せの四本立てです。科研費(基盤B)24310028の助成でおこないました。詳細については、別途報告いたします。
7月3日(水):港区立高輪図書館分室で、こども海洋講座『ちりめんモンスターを探せ』をおこないました。図書館で募集した参加者は14名と保護者の方が6名ほどでした。参加者は、小学校2年生から中学校2年生と、かなり幅はあったのですが、透明標本を使った胃内容物も紹介し、対応しました。研究室からは私(河野 博)と谷田部さん、加瀬くん、角張さん、齊藤さんが参加しました。

6月
6月28日(金):京浜島の地曳網調査をおこないました。松ア、加瀬、角張、齊藤に加えて、トルコから短期で留学しているNilさんも参加しました。京浜島と羽田の間の運河は、カヌー競技に備えてガンガン浚渫をしており、地曳網を曳くのも、急に深くなっており、大変でした。
6月2日(日):6月8日(土)に、港区の『第3回いきもの作戦会議』が開催されます。これは、港区の生物多様性地域戦略の一環として開催されるもので、私(河野 博)がコメンテーターをつとめます。

5月
5月24日(金):京浜島で地曳網調査をおこないました。メンバーは、いつもの松ア、渡邉、加瀬、角張、齋藤、および私(河野 博)の6人です。
5月6日(月)〜10日(金):千葉県館山市の坂田(ばんだ)の臨海フィールドで『臨海生物学実習』を実施しました。魚類だけではなく、水産無脊椎動物学研究室と藻類学研究室との合同実習で、対象は海洋環境学科の学部2年生です。学生63名と教員4名、およびTA延べ21名が参加し、タイドプールや砂浜海岸の生物を採集し、夜遅くまで同定、計測、スケッチなどをしました。
5月1日(水):東京湾の奥にある京浜島で地曳網調査をしました。この調査は、昨年度まで国土交通省の委託研究でおこなっていたものです。今年度は最終報告書を作成するのですが、調査自体は研究室で続けています。私(河野)とM2の松崎君と渡邉君、学部4年の加瀬君、角張さん、齋藤さんが参加しました。

4月
4月21日(日):私(河野 博)のページの「ESD活動」と「社会貢献」を更新しました。
・「ESD活動」では、私(河野 博)の獲得した科研費(KAKEN24310028)で活動した平成24年度(2012)の内容等をPDFにしました。
・「社会貢献」では、水産学会の水産環境保全委員会委員長の任期を終えたこと等を加えました。  
4月21日(日):・メンバーが変わりました。上の「メンバー」からお入りください。
4月20日(土):東京湾のスズキの論文がLa mer(日仏海洋学会誌)からでました。仔稚魚の出現と機能的発育を絡めた論文で、昨年9月に修士を修了した田村康君が第一著者で私(河野 博)がCorresponding authorです。さらに、昨年ジョーさんがハンガリーで発表した研究がFirst Prize of Outstanding Presentationを獲得し論文としてAACL Bioflux誌に発表されました。両論文の題目等は、私の研究業績に載せましたのでこちらからどうぞ。
4月1日(月):今日から新年度です。新規参入の学生(学部4年生7名)が集合し、席決めや掃除を実施しました。メンバーは後ほど報告いたします。
4月1日(月):3月中に2本の論文が出ました。一つは、江戸前ESD関連の論文で、International Journal of Sustainability in Higher Educationという雑誌に、もう一つは新浜湖の安定同位体に関連する論文で、Aquatic Ecosystem Health & Managementという雑誌に出ました。


3月
3月26日(火):京浜島で地曳網によるサンプリングをおこないました。国土交通省関東地方整備局さんからの受託研究はすでに終了したのですが、研究室で継続して調査しています。
3月25日(月):卒業式・修了式がおこなわれ、浮遊生物学研究室とともにパーティーを開きました。魚類学研究室からは、ジョーさん(博士)、伊藤尚子さんと関澤知彦さん(修士)、西原萌さんと藤井健太郎さん(学士)が修了・卒業しました。
3月24日(日):東京都障害者福祉会館で、晴眼者とともに学ぶ視覚障害者教養講座「江戸前の海(東京湾)の魚とその環境」をおこないました。

2月
2月26日(火):2か月に1回の多摩川河口域の地曳網調査に出かけました。今回は新4年生になる角張さんと加瀬君、斉藤さんの3人も参加しました。
2月22日(金):卒業論文の発表会がありました。魚類学研究室からは、小林誠人君が「多摩川河口域は魚類にとってどのような場を提供しているのか?」を、藤井健太郎君が「東南極海アデリーランド沖で採集された仔稚魚の分布」を発表しました。
2月19日(火)・21日(木):江戸川区立南葛西第三小学校で、ESD理科教室をおこないました。タイトルは2月5日と同じですが、「ふり返り」の方法を少し変え、ワークショップ形式でおこないました。
2月15日(金):修士論文の公開発表会がありました。魚類学研究室からは、関澤知彦君が「羽田空港新滑走路建設にともなう多摩川河口域の魚類相への影響」を、伊藤尚子さんが「南大洋インド洋セクターにおけるナンキョクソコイワシ Bathylagus antarcticus (ソコイワシ科)の初期生活史」を発表しました。

2月5日(火):江戸川区立南葛西第三小学校で、ESD理科教室『海の中の「食べる・食べられる」をのぞいてみよう』をおこないました。六年生が対象なのですが、あと二クラスあります。2月の19日(火)と21日(木)に実施予定ですので、詳細は後ほど報告します。
2月4日(月):フィリピンからの国費留学生であるジョーさん(
Joeppette Hermosillaさん)が博士論文の発表会に臨みました。題目は「Spatial and temporal patterns in the occurrence offishes in habitats associated with the estuaries of inner Tokyo Bay(東京湾内湾の河口域における魚類の時空間的出現パターン)」 です。

1月
1月31日(木):神奈川県の小田原市立前羽小学校でESD理科教室『海の中の「食べる・食べられる」をのぞいてみよう』を開催しました。参加したのは私と4名の学生、児童数は46名でした(上の写真)。
1月27日(日):2月3日(日)に港区生物多様性地域戦略の一環として「第2回いきもの作戦会議」が開催されます。場所は港区エコプラザで、13時30分からです。
1月25日(金):「あつまれ事業者!港区の生物多様性フォーラム」に私(河野博)と技術補佐員の田村君とで参加しました。フォーラムは、港区にある事業者さんたちの活動報告とともに、現在港区が検討している「港区生物多様性地域戦略」の策定にいろいろな方の意見をいかそう、という目的でおこなわれました。
   まず驚いたのが、参加者の多さです。事前予約では70名ほどだったらしいのですが、100名は超えていたのでは・・。さらに、資金のある会社や人手のある会社、あるいはどちらもない会社など、中小企業から大企業までがさまざまな活動をしていることにビックリでした。
   司会をされた文化放送の石川真紀さんの声にも感動しました。やはりアナウンサーの方の声は透き通っていて心地よいですね。
1月16日(水):仙台で開催された
『「震災復興ワークショップ」in仙台』(主催:応用生態工学会と日本生態学会;共催:日本水産学会など)に私(河野博)と技術補佐員の田村康君とで参加しました。私はファシリテーターとして参加し、田村くんには記録をお願いしました。正式な報告は、生態工学会から近日中に発表されると思います。
1月8日(火):月に一度の羽田沖のプランクトンと仔稚魚の調査をおこないました。今回のリーダーは茂木准教授です。また、来年度から研究室に配属される菅原君と嵩下さんが初めて参加しました。
1月7日(月):2月2日(土)に東京海洋大学で開催される沿岸環境関連学会連絡協議会(沿環連)のジョイントシンポジウム『沿岸環境モニタリング、実施・継続には今、何が必要か−学会と公設試:水産試験場との相互関係を考える−』をご紹介します。
1月1日(火):私(河野 博)が日本水産学会の水産環境保全委員会の委員長をしている関係で、
1月16日(水)に仙台で開催される『「震災復興ワークショップ」in仙台』(主催:応用生態工学会と日本生態学会;共催:日本水産学会など)でファシリテーターをします。

2013年 謹賀新年 今年も元気いっぱいの魚類学研究室です。


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