昨年に続いて2回目のBordeaux Management School(BEM)の講義.驚いたことに,こんな
新しい校舎建築中であった.2013年末完成とか.何でも,同じ規模の他校を吸収合併し,
この9月から名前も,BEMからKEDGEに変わり,学生数も3,000人→6,000人に倍加するとか.
近い将来は8,000人への増員も視野に入れているとのこと.ビジネス系の大学・大学院の
ニーズが高いらしい.
当方の講義は,"Supply Chain Strategy in Asia" で,今年は3時間減って,合計12時間講義
(6時間×2日).常勤の先生も,この手の集中講義を行うが,これはフランススタイルとか.
『この方が,Sabbaticalも取りやすいし,自分の時間を確保できるよ』と言われましたが,確かに
一考の余地有り ですね.

P.S.ホテルからBEMまでタクシー同乗した,当方と同じ非常勤の先生は,スペイン領の
  カナリア諸島から来たとか.大瀧詠一の ♪Canarian island〜♪ が頭に浮かびました.
  ちなみに,作詞者の松本隆によれば,『実際に行ってみたら,作詞時のイメージと違って
  いた』とか.ヒドい話だ... でも,一度は行ってみたいですね!





1年前は工事中だった橋が完成.ちょうどBordeaux到着した日曜日(本当は土曜夜到着予定
だったが,パリからの便がoverbookingでキャンセル.CDG近くのホテルで一夜を過ごした...),
ちょうど開通式の祝典が行われていました.





流麗な曲線美が美しい橋である.大型船通過の際は,中央部がせり上がる形式なので,四本
の柱があるというわけ.名前は,Chaban-Delmas橋で,戦後数十年間市長を務めた有名人の
名前とのこと.1960年代後半,首相もつとめた大政治家.





美しい...このカーブとガラスの色は,市内のTramデザインにも通じるモノがある.さすがに
世界遺産都市なので,あらゆる構造物に細心の注意が払われているのだ.





日曜日は,車両通行を禁じて,この通り市民に開放していた.レーンは片側三車線で,
中央車線はバス専用(タクシーも可).車線の外側に幅広の歩行者道が設置してある.





歩行車道には所々,ベンチも配置されている.ちょっと寂しい自分撮りだ...(これは平日)





日曜日の午後は,この通り,橋の開通式に合わせた市民マラソンが開催されていた.
ガロンヌ川を大勢のランナーが走っていました.ちなみに今回は天候不順で,曇り時々
シャワー という日々でしたが,これが例年の気候だそうで,昨年の初夏のような天気が
レアだったらしい.





授業のない平日,TramのC-line北端の Les Aubiers 駅に行ってみた.湖(人工湖で,河川増水被害の多い
Bordeaux市の調整池として作られたとか)のほとりで,この通り大開発の最中である.GINKOとかいう
Developerによる.そもそもBordeaux都市圏は最近,年率7%の人口増加率だそうで,市内もアチコチで工事
場面を目撃する.ここも線路が敷設されていたので,Tramが延伸するのであろう.世帯数8,000戸に及ぶ
開発とのこと.





市内中心部のオペラハウス(パリのオペラハウスより古いらしい)前のシーン.雨上がりの
写り込みがキレイでした.





花屋さんの写真です.海外に限らず,最近,国内でもちょくちょく花屋の写真を撮ることが多い.
花の美しさと共に,レイアウトの妙などが楽しいのだ.そのうち,特集を組みたいですね.





昨年も気になっていた,オペラハウス前のチョコレート店.今回はお土産を買うことにした.
イースター用の卵チョコが面白い.





今回も友人の先生にシャトーに連れて行ってもらいました.大学近くだが,有名なシャトーとのこと.
創立は1255年で,今のオーナーはこれを含めて4つのシャトーを保有しているとか.面積は32haで
小さい方らしい.





訪問客相手に案内をしてくれるお嬢さん(右).説明は合計で1時間ほど.最後はTastingもさせてくれる.
参加費は20ユーロで,予約制です.





この日は,畑の鉄線の手入れをしていました.収穫期は大勢のアルバイトを雇うそうですが,
時給は9ユーロとのことです.Macと同レベルなんですね...





醸造中の大樽(中目黒の居酒屋ではない).この写真ではスケールが分かり難いが,
樽の高さは3m程度か.





ちょうど瓶詰めをしていた.トレーラーに瓶詰め機械が設置されていて,パレット一杯に
なるとフォークリフトで倉庫へ.なるほど瓶詰め工程はoutsourcingで十分なのかと納得.
この動画はこちら.





ワインを寝かせているセルラーです.気温15℃,湿度70%に保たれている.樽にも色々な
メーカーがあり,有名なブランドだと,一つの価格は800ユーロにも及ぶとか.近くで見ると,
樽に施された刻印にも趣がある.





最後にtasting.色々と飲み方,味わい方を教えてくれる.三種類のワインを紹介された.
最初が20ユーロ,次が35ユーロ,そして最後に100ユーロのワイン.





これが100ユーロワイン.さすがに素人の当方でも,香りと味の違いが明白でありました.
陳列してあった,ここのワインの最高価格は235ユーロでした.
そういえば,講義帰りのタクシー運ちゃん,通りがかったシャトーを見て,『この辺で一番の
シャトーだけど,俺の給料じゃ買えない値段だ』と言っていた.どこかで見た光景だった.
調べてみると,昨年のBordeaux初日,さんざん歩き回って迷子になった時に前を通りがかった
シャトーでした.写真でも確認したこのシャトー,そう,"Larrivet Haut-Brion" でした!





雨上がりのTram.何度見ても美しいデザイン・色遣いです.おそらくワインボトルのイメージ
なんでしょうね.昨年に続いて,パンタグラフをたたみ込む動画はこちら.



さすがに2回目なので,撮影写真数も激減しています.天気も悪かったしね.しかし,どこを
見てもレンズを向けたくなる街の魅力には変わりありません.次は違った季節に訪れたくなり
ましたが,どーでしょうか.