今回,17回目のベトナム出張である.ハノイの後,5年ぶりにホーチミンを訪れる機会を得た.
ホーチミンに行くと,1999年以来,毎回のように38階建ての「サイゴンタワー」に立ち寄ることになるが,左は今回,右は2002年8月に
撮影したもの.定点撮影を心がけたわけではないが,帰国後,2002年写真を掘り起こしたら,上のように,殆ど同じ場所から,同じアン
グルで撮影されていることに驚く.進歩がないというか...
さて,比較すると市内の建設状況の変化が分かる.中心部に限らず,周辺部で高層ビルが目立ち始めているようだ.
[2009年7月撮影]
[2002年8月撮影]
現在進行中の,ホーチミンの代表的な土木工事が写真看板(2002年撮影)にある「東西幹線道路」だ.
日本企業の不正活動の温床にもなり,不幸なイメージがあるかも知れないが,市中心部の東西河川
敷きに,延長20Km+沈埋トンネルの4車線道路を建設する.
これがプロジェクト紹介パンフレット.沈埋トンネルのイメージ.
JBICローンで,600億円(実際には800億?)プロジェクトだ.
完成イメージの一つだが,もともとは河川両岸は半ばスラム化した住民に占拠された
酷い地域であった.
探してみると,見つかったが,2002年撮影のこの写真が相当する.
つまり,河川左岸張り付いた,このスラム住宅を移転補償し,その空間に道路とアメニティスペースを
建設することになる.
Google Earthのデータは2006年前後だろうか.中心部にある最混雑橋,『Y字橋』が架け替え工事中で
あることが分かる.現在は新規供用されており,相変わらずバイクで渋滞している.工事中の市内
渋滞は想像を絶する状態だったかも知れない.架け替え後の『Y字橋』下からの動画はこちら.
同時に,河川空間を拡幅することになるので,多くの渡橋の架け替えを余儀なくされる.
これは架け替えの終わった橋の上からの写真.かなり空間整備が整い,完成イメージを
想像することができる状態になっている.あと2年程度で竣工とのこと.
同じ場所からの動画はこちら.相変わらずのバイク交通量.
これはサイゴン川の下を抜ける沈埋トンネルの直上部.
この東西幹線道路により,ホーチミンの顔が大きく近代化されることを期待したい.
これはホーチミン南東部の渡船風景.動画はこちら.
初めてMajesticに宿泊する.『公開文書』の『近藤紘一』メモで記載したとおり,
開高健・近藤紘一・沢木耕太郎というジャーナリストのベトナムにおける一つの接点が
ここ,Majestic.
1925年のフランス統治時代に開業した建物は,優美な曲線で形作られており,現代建築の
「ギスギス」した感じはない.
Majesticからのサイゴン川の風景.何だか,『ようやく辿りついた』という感慨を覚える.
色々な書籍で得た様々な情景がここに集約されているためだろう.
ついでに,テラスからの動画はこちら.
ホーチミン滞在が土日だったので,多くの家族連れバイクを見かける.

ということで,『家族でお出かけ@』幼児サンドイッチパターン.
『家族でお出かけA』赤ちゃんの足が垂れています...
『家族でお出かけB』小学生ぐらいだと,キチンとヘルメットも着用しています.
『家族でお出かけC』4人家族の典型的な乗り方.後ろの子は寝ているようだが,
前の子はそうはいかない.
『家族でお出かけD』これも子供二人パターン.
『家族でお出かけE』郊外であったこともあるが,ヘルメットなしだ.子供三人はさすがに危ない.
ピンぼけが残念.