今回滞在したホテルからの光景.イスタンブール北西部の眺めだが,モスクを中心に,6−7階建
ての集合住宅が建ち並ぶとともに,超高層ビルも多くなってきたことが分かる.急激な人口成長が
続いており,現在
1,200万人の都市圏人口は,2020年頃には1,600万程度になると見込まれている.

三回目の訪問で,ようやくガラタ塔
に登る機会を得た.近くで見ると想
像以上に大きい.現在のガラタ塔は,
1453年に灯台として作られた構造物
で,最上階はレストランとなってい
る.数多くの巨大モスクと並んでイ
スタンブールを象徴するランドマー
クである.

ガラタ塔からのボスポラス海峡の眺め.第1橋が見えている.この写真からも同様,高密度に
市街化されたイスタンブールの様子を見て取ることができる.
このコーナーで毎回登場している市内中心部のトランジットモールを走る路面電車.路線中央部で
すれ違いをしているところだが,鞄の中身の捜し物に気をとられた女性は車両に挟まれても平気.
それだけ歩行者にfriendlyな乗り物と言えようか.でも危ない.車も,イスタンブールでは概ね,かな
り無茶な運転をする.
イスタンブール市が最近始めた路上駐車
料金徴収システム.看板に,2時間まで4
リラ(今は1リラ100円)と書いてある.料金
は写真右端の椅子に座っている係員に支
払う.人手で運営しているパーキングメー
ターである.徴収率が100%となるので,
結構な額になると思われる.
中心部のTaksim駅から地下鉄で2つめの
Sisli駅に直結した巨大ショッピングモール
(今回滞在のホテルはここから徒歩5分の
ところ).建物は6層にも及び,夜遅くまで
一日中,多くの人で賑わっていた.郊外に
もこの手のショッピングセンターが激増して
いるとのこと.交通負荷が心配ですね.

なお,週末にちょうどイスタンブールF-1が
開催されるタイミングだったので,モールの
前でF-1マシンが飾られていた.

平日の午前9:30頃,ボスポラス第1橋に向かう交通渋滞.ピーク時は,これが延々と
数キロに渡って続く.日本の渋滞と違って,徹底的な
Jam状態なので,殆ど微動だに
しないという印象.問題解決への道筋は簡単には見えてこない.@道路容量の拡大,
A公共交通の拡充,B人口抑制,C都市機能の分散配置 などが基本策だが,人に
よってその
priorityは異なる.今回の交通マスタープランでしっかりした結論を得たい.

イスタンブール市の西部における大規模宅地開発地域.丁度,農地がマンションや小規模住宅に
飲み込まれるところ.これを見て連想するのは,昭和40年代の東急田園都市線沿線の開発だ.
たまプラーザや藤が丘付近の,旧横浜市緑区の姿である.ついでに『ウルトラセブン』の『セブン
暗殺計画』で十字架にかけられたウルトラセブン,『あなたはだあれ?』で深夜に入れ替わる集合
住宅など,これと似た風景が背景にあったことを思い出した.(↓これです)
完成間近のニュータウン.駐車場が十分確保されていない+近くに駅はない ということで,将来
路上に車が蔓延するか,月極駐車場が乱立することになるのだろう.建物はもちろん綺麗だが,
『これでよいのだろうか?』と疑問符を否定できない.公共交通不便地域でこのようなsprawlが
展開されているが,郊外化が中心部から隙間なく,連綿と進展するので,sprawlingではなく,
spreadingという印象が強い.
ボスポラス海峡に面したレストラン.2年前は11月の寒い時期だったので,閉まっていた.大変良い
眺めで,海峡を行き来する種々の船,優雅に飛び交うカモメ,そして青々と広がる海峡の水面などが
印象的.海峡は,水深の浅い部分は北から南へ,深いところは南から北への流れとなっているとか.
イスタンブールを代表する光景.モスク+船+国旗+ガラタ橋+釣り人... ガラタ橋のたもとからの
動画はこちら
最後は,いつもこのコーナーで登場するTaksim広場へのTransit Mallの人の群れ.世界的に見ても,
これだけ歩行者密度の高いMallは珍しいのではなかろうか?