今回は,故Marvin L. Manheim教授にちなんだ "Freight Transport Modelling" のcolloquium参加・
発表のため,アントワープ大学に来た.Manhaim教授と言葉を交わしたのは,1989年の横浜
WCTR大会の時.助手1年目の兵藤は,VIPの雑用係だった.
 M.L.M. 「OHPシートはあるかね?」
 兵藤 「2階の売店で売っているようです」
という素っ気ない会話を思い出しました.大変失礼しました...





市内中心部にあるアントワープ大学のキャンパス.16世紀に建造されたそうで,歴史の重みを
感じさせます.窓ガラスも昔風で,ちと建物姿も歪んでいますね.





おなじみの,Moshe Ben-Akiva,MIT教授のプレゼン.この部屋は,それこそ16世紀の趣のある
良い部屋でしたが,発表者はスクリーンを確認できないので,やりにくそうでした.





兵藤のプレゼンは,近代的な階段教室で.たまにはちゃんと仕事をしている写真を.
これは質疑応答の時間です.





仕事の前後に,アントワープ市内を散策.これは立派な市庁舎.アントワープとは,
 ANT (hand) WERP (throw) なんだそうだ.伝説の巨人が,自らの手首を切り落とし,それを
川に投げ打った場所が発祥の地とか.この写真の銅像が,その巨人で,確かによく見ると,
手首を投げている.市庁舎前の動画はこちら.



 

ということで,市内にも手首のオブジェが多く飾られているのだ.





これは堂々たるゴシック建築の中央駅.ご多分に漏れず,レンタサイクルが設置されている.
ちょっと小振りの自転車でした.





中央駅のプラットホーム階.重層かつ華麗な飾り付けがあり,巨大さではなく,可憐さを感じさせる駅舎.





アントワープの市内交通の主役はTramである.『ここまでするか』と思わせるぐらいに,細街路にもTramを
配置している.一方通行の道路でも,1車線+1Tramレーンにするなど,徹底した路線展開.
この写真からも分かるとおり,狭い空間をシェアしている.細街路を走行するTramの動画はこちら.





これはゾーン30との併記区間ですね.ただし,歩道は凹凸も多くて歩きにくい.ちょっと歩行者
には優しくない空間設計かも知れない.もちろん,自転車は危なくて歩道走行はできません.





2010年にできた,アントワープのMAS博物館.市の歴史をはじめとして,港湾開発や,民俗史
など,多様な展示物があり,飽きさせない.屋上からの眺めも最高です. 行くべし!





港湾開発に関する展示ブース.横長のスクリーン,どこかで見たことが... そう,これを連想しました.





中央駅と対をなすアントワープ市のランドマーク,ノートルダム大聖堂.ちなみに,Notre-Dame
はフランス語で,『我らの貴婦人』すなわち聖母マリアを指す言葉です.覚えているうちに書き記
しておきます.





ベルギービールで一服.コクがあって確かに美味しいですね.アルコールが10%程度の品種
もあるので,注意が必要.





業務も終わって,ブリュッセルに戻る.これは名物のムール貝.味付けも良く,ビールとの相性
抜群でしょうか.また食べたくなる,癖になりそうな料理でした.





ブリュッセル市内の中心は,グラン・プラス(Grand Place).朝から晩まで観光客で一杯だ.
広場を取り囲む建造物が立派で,それなりの感動を覚えることになる.夜景も良いが,もう少し,
ライトアップなどがあるといいかも.それとも下品になるだけか...





ちょうど,ブリュッセル市民マラソンの日でした.マラソンのゴールに設置されたグラン・プラスは
大変な賑わいでした.観光客としては,広場を横断できずに往生しました.





ストローラーと参加するママさんランナー.ここまでするか...





ベルギー特産のレース専門店のショーウィンドー.キレイだが,高そうですね.





そしてもちろん,チョコレートも特産.GODIVAを初めとして,様々なチョコレート製造メーカーが
市内いたるところに立地しています.





最大の観光名所は,『小便小僧』でしょうか.観光客がたむろしていましたが,小僧そのものは
想像以上に小さいです.1619に作られたとか.1980年代には,HIV撲滅を目指して,『小便少女』
も市内に設置されています.こちらの写真掲載はハズカシイので遠慮しましょう...





観光地らしく,小便小僧もこんなに大きくなったりする.





王立美術館で,初めて『生』ブリューゲルを見た.中野孝次『ブリューゲルへの旅』 (文春文庫)
などを契機に,ブリューゲルに嵌っていた時期がある.ウィーンが本場ですが,ここブリュッセル
で閲覧できるとは思いませんでした.





ということで,『ベツレヘムの戸籍調査』バッグを購入.3.5ユーロ.二つ買っても良かったかな?





芸術系の話題はもう一つ.ベルギーといえば,アール・ヌーボ(Art Nouveau)が盛んであった.
その中でも代表的な建築家が,Victor HORTA (1861-1947)であり,彼の住居と仕事場は,
現在では,この博物館(世界遺産だ)となっている.閲覧の都合上,入館者は45名に制限されて
いるので,外で10分ほど待った.内部は撮影禁止で残念.こちらをご覧下さい.
暖房スチームや,洗面器までアール・ヌーボになっていました.
パンフレットの地図に,彼が設計した市内の建物リストがあったので,7カ所を巡ってみる.
しかし,いかんせん100年前の建築なので,消滅しているケースが多く,2勝5敗で,確認できる
建物は少ないです.





さて,恒例の自転車編.アントワープは雨がちで道路も狭く,あまり自転車施策に見るべき内容は
ありませんでした.これはブリュッセル.後ろに見えているのは,パリのVelibと同じ仕様の自転車です.
自転車レーンの設置箇所も少なくなく,坂が多い割には自転車に力を入れているという印象の街.





はい.いつもの右折レーンと自転車レーン分離方策ですね.ここは何故か,自転車レーンは
二本の破線が描かれている.





自動車一方通行道路に,両方向の自転車走行帯を何とか設置している例.『自転車は,ここを
通れよ!』という強いメッセージを感じさせますね.





これもいつも確認している,『バス専用レーンと自転車レーンの混在』の例.これは驚くに値しない
のですが...





Tram軌道と自転車レーンの混在! 車輪がレールのスキマにハマッたらどうするのさ!
ここは走りたくないです...





たぶん,自転車走行の障害となる,路上駐車を排除するキャンペーンでしょう.日本でも似た運動が盛んになることを
祈っています.





自転車警官だ.このコーナー,パリとワシントンの自転車警官の写真を掲載しているが,
シリーズにしてもいいですね.『世界の自転車警官コスチューム集』とか.
日本も警視庁が始めていますが,是非,婦警さんにも参加してほしいですね☆





最後は,ブリュッセルの空港で見かけた,『自家発電式の携帯・パソコン充電器』.皆さん,一生
懸命コギコギして充電しています.エコでもあり,面白い.