最後は,Bordeauxに戻って,ガロンヌ川沿いの憩いの空間を.
初夏の陽気であったこともあり,夕方の落ち着いた時間と空間を楽しむ市民で溢れていました.



今回,授業時間も多く,フリータイムは少なかったのですが,合計700枚近い写真を撮っていました.
どこを見ても被写体にふさわしい光景が多く,GR digital効果も相乗したようです.

次は,収穫祭の時期に訪れたいですね.混雑は避けられないが...


てなことを丁寧に紹介してくれた今の当主の方(名前,忘れました...).ご主人はすでに物故されて,三人の
息子がいるが,皆別の仕事に就いているとのこと.いずれは誰かが跡を継ぐのでしょうね.
大変気さくで上品なご婦人でした.
地下で熟成を待つワイン樽.収穫祭の時は,ここはコンサート会場になり,大勢のお客さんで賑わう
んだとか.
シャトー,とはいえ,建物の造りは質素である.今の当主の先祖は,19世紀からこの地で営んでいるとか.
ということで,ワインを製造しているシャトーの一つを訪れた.
http://www.chateau-cantenac.fr/
という,サンテミリオンでは比較的広い畑を持っているシャトー.
授業が終わった後,一日だけ休日があったので,知り合いの先生に,車で1時間ほどの,Saint-Émilionに
連れて行ってもらう.この町はBordeauxに少し先行して,1999年に世界遺産になった.ワインと,中世の
町並みが有名で,一大観光地とのこと.
さらに凝った写真.今回いつもポケットには,RICOHのGR digitalを携行していました.このカメラには,
『インターバル合成』という機能があり,これを用いると,上のような星の移動軌跡が撮影できる.
これはホテルの窓から,2時間露光で撮った.星と違う動きは,流星でしょうか?
Grand Theatre 前の風景.長時間露出で,Tramも歩行者も消してみました.ちょっと面白い?
街の中心,cours de I'Intendance のトランジットモールを走行するTram.この広いモールも見応えあり.
19世紀に作られた Pierre 橋を渡るTram.自転車レーンもありますね.
この街の誇り,ガロンヌ川沿いの風景,そして都市開発である.久しぶりのパノラマ合成写真ですね.
Bordeauxの中心とも言える,ガロンヌ川沿いの Place de la Bourse 前を走るTram.実はここにも駅があるの
だが,あえて券売機もベンチも壁も設置していない.この対岸からの景観を保持するためである.
細かいことだが,このような配慮が世界遺産にも値するということだろう.
それにしても,よく混んでいます.これは夕方のピーク時.ちょっと遅延が発生すると,団子運転になり,
乗り切れない乗客もいます.今後,まだ20km程度の延伸が予定されているそうだ.
この混雑の動画はこちら.
このTram,集電方法は二通り備えている.郊外部では架線から,そして中心部では,景観を損ねる架線は
ないので,地下埋設の施設(上記の軌道間の第三軌条のようなライン)から集電するのだ.話によれば,
コストは30%増しになるとか.
郊外から中心部に向かい,St.Michel駅でパンタグラフをたたむ動画はこちら.
Tramは十年ほど前から整備が進められ,今は,A,B,Cの三路線で合計42kmにも及ぶ営業である.
美しく,広告を排除したシックなデザイン.ホテル前の中心駅(Quinconces広場)から何度も乗ったが,
朝晩のピークはかなり混んでいる.St.Andre教会の前の夕刻の動画はこちら
歩道,自転車走行空間,車道,そして,21世紀Bordeaux都市空間の主役,Tramである.
今回借りたレンタサイクル.2010年の自転車会議,Velo-City2010のバッグです.後ろに見えているのは,
建設中の道路橋(Bacalan Bastide橋)で,大型船が通るときは中央の桁が持ち上がる,いわゆる可動橋
です.今年中には完成予定のようだ.また,Bordeaux名物が増えますね.
パリのVelibと同様のレンタサイクルが導入されている.ここでは,名前は,Vcubと呼ばれている.
滞在中,二回,合計一時間程度利用しました.カメラを携えた街中の移動には最適です.
ついでに,ホテル(北)から大学(南)へのタクシー経路データです.中心市街地は極めて複雑な道路
ネットワークで,一方通行や狭い道路で構成されている.『どこ行くの?』と思わせるような経路選択
であったけど,これを見ると殆ど一直線だった.このタクシーは,大学手配で,毎朝,7:30にホテルを出発し,
当方と同じ非常勤の先生を同乗.アメリカ,ドイツ,イギリスの先生方が一緒でした.
自転車はバスレーンを走行させる という,よく見かける運用方法.そういえば,滞在先のホテルから
大学に向かうタクシーは,このバスレーンを走っていました.フランスでは,客を乗せたタクシーは,
公共交通扱いです.
例によって,『自転車道シリーズ』.よくある,『裏道自転車レーン』でしょうか.片側だけの設置,そして
ボラード,フランス流の自転車マーキングだ.

街中の花屋さん.これだけでなく,夜になると,お店の装飾の美しさに目を奪われる.照明と,飾りと,
そして窓枠が絵画の額縁のような効果を生み出す.白系の建物テキスタイルも,鮮やかな飾りを
演出する一助となっているようだ.

街には多くの広場があるが,その中のひとつ.ちょっと分かりづらいが,右端にMcDonald'sが写っている.
景観配慮のためか,例の赤地に黄色文字ではなく,緑地のシックなロゴになっている.

授業の合間や,休日には街中を散歩する.Bordeauxは2007年に世界遺産に登録された,都市圏人口
80万人の都市.どちらかと言えば,過去の遺産そのものの価値だけではなく,それを現代に活かし,
市民や訪問者へのステキな場の提供や工夫が評価されたのではなかろうか.街の片隅でも,
上のような『絵になる』光景が多い.

ボルドーのマネジメントスクール(BEM, Bordeaux Management School)
http://www.bem.edu/en
における講義のため,初めてフランス,Bordeaux を訪れる.上はBEMのキャンパス写真だ.
今回,季候もよく,日中は日本の初夏のような陽気.しかし授業は3日間で15時間のハードな
スケジュールでした.