現地宿泊3日という短い滞在でしたが,スリランカ国内学会に参加するため,初めてスリランカを訪れました.
これはスリランカの首都機能を担うコロンボ中心部の海岸風景.ちなみにスリランカの政治上の首都は,スリジャヤワルダナプラコッテ
というコロンボの南約10kmの小都市とのこと.
この写真は滞在したホテル,Galle Face Hotel(発音は,"Goal Face Hotel"に近い)の玄関から撮りました.
伝統的な海岸,経済を支えるコンテナターミナル,建設ラッシュのウォーターフロント開発...などが一緒くたになっている.





学会前日に,高田先生(東京電機大学)と市内を視察する.これは,The Kingsbury Hotelの屋上テラスから撮影しました.
左にコンテナクレーン,中央に軍港,右に寺院,それに見えていないが,そのまた右にやや古いコンテナターミナルが見えていた.
まさに,雑多な要素が混在するのがこの地域である.





同じく屋上テラスからの風景.立派なガントリークレーンに,割と大きなコンテナ船も見えています(1万TEUぐらいかな?).
手前の白い建物はおそらくport authorityでしょう.
コロンボ港のコンテナ扱い量は,年間5百万TEUを越えているとのこと.割と大きな港であることが分かる.問題は,トランシップ中心で,
(位置が位置ですからね...)スリランカの実需が少ないことだそうだ.しかし,インド洋の要衝にある港なので,それなりの戦略に基づいた
将来の中小ハブを目指すに十分なポテンシャルがあると見なせる.





それの遠景がこれ.視界を手前に引くと,広大な造成中のウォーターフロント地域が見えてくる.これは,貨物施設ではなく,
中国資本によるウォーターフロント開発らしい.10年後には,ここに高層ビル街が現出するのではなかろうか.





建設現場のフェンスに掲げられた未来の完成予想図だ.水と緑豊かな街が形成されるらしい.全く,今の印象を一変させる
大開発ですね〜 詳しい情報は,このPort CityのHPへ





コンテナターミナルと反対側の風景がこれ.中央地域で高層ビルの開発が進んでいることが分かる.なんでも,ここは以前は軍用地であったが,
2009年の内戦終結に伴い,平和な時代が訪れたため,民地に転用したとか.見たところ,Shangri-la Hotelはほぼ外見は完成していたので,
来年には開業しそうである.それに隣接した場所でもホテル建設が続いており,この写真も,10年後にはまったく違った様相になっている
ことだろう.





コロンボでよく見かけるカラス(?).首のところが少し灰色で,とにかくギャーギャーとよく叫び,うるさい.





気温30度,湿度80%,太陽は頭上から直射...という環境なので,日本人は異常に汗をかくことになる.1時間弱,歩きまわって限界を感じて,
Grand Oriental Hotelでwatermelon juiceを飲む.汗が引いたところで再びサウナ状態の外へ.ホテルの玄関前に,昔のリキシャを記念した
オブジェがありました.20世紀初頭までは市内交通の主要手段だったようだ(今は観光用も含めて,全く見かけませんでした).





マーケットに隣接する FORT駅からローカル列車に乗ることになった.これが FORT駅.奥に見えるのは,建設中のタワーですね.
『コロンボ,ロータスタワー』で検索すると記事があります.高さは350mとか.
さて,4駅先の Wellawatta駅(約7km程度)までの運賃は,20SLR(スリランカルピー)である.1SLR=3/4円なので,15円となる.
当方が子供の頃,東急田園都市線(今の大井町線)で,数駅の子供運賃が15円だったように記憶しています.安い!





FORT駅の構内.割と鉄道の頻度も高く(これは金曜日の正午ごろ),利用者も多いという印象だ.





この列車に乗るところ.軌道はインドと同じ広軌である.乗降口のドアはない.忘れましたが,6両編成ぐらいだったと思います.





ピント位置が残念だが,やたらと吊革と扇風機の数が多い(扇風機は稼働していませんが).広軌でもあり,さすがに車内はゆったりした印象.
もちろん,冷房はありません ^^;  しかし走り始めれば,ドアも(!?)窓も開いているので,風が心地よい.





乗車した列車です.混雑率は直感的に100%程度でしょうか.この区間に至るまで,椅子は全部塞がっていました.





この,Wellawatta駅で降りました.そう,美しい海沿いの素敵なロケーションです.インド洋の白い波頭とエメラルドグリーンの色が印象的.





駅の近く,線路脇に入口があるという(我々は気づかず,砂浜を歩いて,写真左の門から入りましたが),シーフードレストランに入る.これは
高田先生が見つけれくれました.さすが,『地球の歩き方』! 大変素晴らしいところだったので,頂いた名刺もサービスで紹介しましょう.
URLにあるHPを確認すると,おぉ,気の利いた内容ですね〜

これです↓↓↓






はい,美味しかったです.カニ,エビ,いわし(?),野菜などなどでしたね.ビールは地元の Lion Beer.頼もしい,625ml瓶です.





帰りはホテルまで,3wheelerを利用.左上にメーターがついていて,キチンと稼働していました.しかし,大半の車両にはメーターは
装着していないので,乗車前に交渉することになります.10分程度乗っていても,日本円で250円程度なので,交渉に手間暇かけるのは
時間の無駄かも...





学会の参加者は200名以上で,今回が第2回の国内学会でしたが,成功裏に終わりました.これはkeynote lecture講演者として,壇上に座っている
時に撮った写真です.今回,業務写真はこれだけですが,ちゃんと働いております (^^)v





学会の合間に,ホテルから撮影した写真.この歴史ある Galle Face Hotelが海に直面していることがよく分かりますね.傘の下は,飲食用のテーブルが
並んでいます.





海岸沿い,夜は多くの屋台が開店して,大勢の市民で賑わっています.でも,馬鹿騒ぎをするようなことはない.往きの飛行機(Sri Lankan Air)について
高田先生いわく,「8割ぐらいスリランカ人でしたけど,静かでしたね〜」 と言われて気づきました.スリランカ人は大変穏やかでcalmな印象がありますね.
仏教国のためか島国のためか... 民族対立の歴史などもありましたが,今現在,平和と発展を謳歌していることは間違いありません.





最終日,フライト前に少し追加の市内視察.中心部にある,Seema Malaka寺院です.湖のほとりに位置している.青い屋根が印象的な建物.
多くの仏像に取り囲まれた寺院です.





とはいえ,周囲はこのような建設ラッシュ.日本もそうですが,近代建築物に囲まれた寺院・神社.
これを『新旧の共存』と称するのでしょうか.少しフクザツな気持ちになりました.
寺院の向こう側の建設中のビルはALTAIRという高層マンションで,そのHPはこちら





現地滞在の日本人コンサルタント勤務の方に紹介された,お土産店の紅茶屋さんにも立ち寄る.FORT駅北西に位置する,The Dutch Hospitalという
再開発されたショッピングモールに隣接する店.おわんに入った紅茶を,2つのスプーンを駆使して味見することができました.やはりセイロン紅茶ですね!





最後に現地で食べたのが,これ.Burger KING で販売している,280SLR(約200円)のランチカレー.割と,スリランカ料理を食べた気になれます!


今回は食事関係が多かったようですが,それよりも,ウォーターフロント開発や,高層ビルの建設ラッシュなどで,大きく変わりつつある都市
であることが大変印象的でした.順調な開発が継続すれば,数年ごとに都市景観も,来街者も変貌を遂げそうで,これからもwatchが欠かせない都市です.


しかし,スリランカらしい世界遺産などを訪れるチャンスがなく,今回は残念.もっとユッタリとした時間を過ごすことに意義がある国のようです ^^;


現地で情報提供頂きました,浅田氏(オリコン)に感謝申し上げます.お世話になりました!