|
省 |
都市 |
保有率 |
規制施策など |
1 |
河北 |
秦皇島 |
20% |
特に規制施策などはない |
2 |
吉林 |
吉林 |
15% |
特に規制施策などはない |
3 |
吉林 |
長春 |
20% |
特段の交通施策がないと思う。聞きたことがない。 |
4 |
湖南 |
衡陽 |
5% |
今年3月に一回故郷に帰ったが、電動バイクを見かけなかった。しかし、これから買おうとしている人がいるのは知っている。 |
5 |
湖南 |
長沙 |
25% |
特に規制施策などはない |
6 |
湖北 |
武漢 |
30% |
バイク禁止のルールがある。電動バイクが多い。 |
7 |
広東 |
広州 |
5% |
電動バイクの交通事故が多い。今、広東省政府は電動バイク通行禁止のルールがある。 |
8 |
江蘇 |
南京 |
40% |
知らない。 |
9 |
黒竜江 |
牡丹江 |
3% |
ガソリンエンジンのバイクのスピードが速いので,現在では電動バイクの普及が難しいと思う。 |
10 |
黒竜江 |
綏化 |
10% |
電動バイクに関する施策は知らない。 |
11 |
山東 |
維坊 |
30% |
知らない。 |
12 |
福建 |
福州 |
30% |
特に規制施策などはない |
13 |
福建 |
福清 |
30% |
中国に4年いないので、施策は現在あるかどうかわからない。 |
14 |
福建 |
アモイ |
0% |
アモイは小さな町だが、バスの路線が多い。一方、電動バイクは都内交通に大変な影響を与えるので、禁止している。自動二輪車は関係機関から許可をもらえば使用できるが、数量を抑えるそうだ。 |
15 |
福建 |
龍岩 |
35% |
全国で交通施策は同じと思う。 |
16 |
遼寧 |
大連 |
0% |
電動バイクを利用している人はかなり少ないので、特段の交通施策をまだ行っていないと思う。 |
17 |
遼寧 |
大連 |
1% |
大連にはあまりバイクを乗る人がいない。 |
18 |
遼寧 |
大連 |
5% |
ある時間帯は通行禁止にしている。 |
19 |
遼寧 |
阜新 |
20% |
現在、中国では、電気バイクは人気があると思う。なぜなら、電動バイクの運転免許がいらないし、スピードも速い。 |
20 |
遼寧 |
瀋陽 |
50% |
走行の最大スピード規制がある。 |
21 |
浙江 |
嘉善 |
60% |
特に規制施策などはない |
22 |
浙江 |
杭州 |
40% |
電池の廃棄処置と,走行の最大スピード規制がある。 |
23 |
浙江 |
台州 |
80% |
電動バイクの最大走行スピードは20km/h。最大騒音は62デシベル。 |
24 |
浙江 |
台州 |
70% |
バイクの交通事故が多い。 |
25 |
浙江 |
台州 |
60% |
|
26 |
浙江 |
台州 |
50% |
2010年に新しい交通ルールができて,電動バイクの免許が必要となった。 |
最後は、市内中心部のモールの写真。自転車乗り入れ禁止なので、
このようなバリアーがおいてある。車椅子はどうするの?
という疑問はさておき、昆明は想像以上の大都市でありました。
また,日本を感じさせる景色(日本語看板や,KARAOKEなど)も
殆どなく,中国も,ここまで来ると,日本との結びつきは
少ないと感じた次第です.
電動バイクについては、都市交通、および二輪産業問題として
無視し得ない事項なので、引き続き詳細な調査を行う予定。
ということで,本学の中国留学生二十数名にアンケートを実施.
質問項目は,「出身の省と都市」「現在の電動バイク保有率(電動バイク数/全バイク数)」
「電動バイクに関する交通施策などの有無」である.
まずは,アンケート結果を. 本研究室の修士2年生の呉さんに中国語でアンケートを
配布してもらい,その回答も訳してもらいました. 呉さん,答えてくれた学生さん,ありがとうございました.
昆明北駅は現在は貨物専用となっており、昔の駅舎はこのとおり、鉄道博物館になっている。
本館では、1910年4月1日に開業した、雲南−ベトナム鉄道(約500km)に関する展示が多い。
フランス技術者により、12,000人もの犠牲者を出しつつ、開通した鉄道である。当時は,「世界
三大プロジェクト」(パナマ運河,スエズ運河,この鉄道)と呼ばれていたとか(ホントか?).
博物館で100周年記念のDVDを購入する(60元:約800円).
その
オープニングシーン.漢字の字幕が入るので,概ね内容は理解でき
そう.静かな感動を覚える秀作のようだ。
電動バイクは自転車と区別なく使われている。ということで、平気で歩道
も走行する。警官のバイクも歩道走行していた。また、夜はバッテリー
消費をケチるのか、ライトをつけないバイクが大半。無音で、後ろから
ヌッと脇を追い抜かれたりするのでヒヤッとする。
バスも縦横無尽に走っている。オフピーク時も沢山の乗客があり、主要な
手段として利用されている。ちなみに、市内は運賃は1元(13円)。
タクシーも初乗りは8元(13円)。とにかく物価の安い都市である。
交差点の写真。二段階左折でバイクが停まっていますね。でも左折車が多
すぎると、直進車の障害になってしまう。このあたりの
動画はこちら。
さて、沿道から撮った
動画はこちら。コペンハーゲンで味をしめた。
このアングル動画は癖になりそうだ。
学会に出ていた、昆明人民政府の方の話では、
・5年前から電動バイク普及のため、開発メーカーに様々な
支援を行っている
・ガソリンバイクに対する特段の規制などは課していない
・今は、バッテリーリサイクルが問題となっている
のだそうだ。このまま中国全土、ベトナム、カンボジア、インドネシア...
と電動バイクが広まるとどうなってしまうのか。
とにかく、市内ではホンダもヤマハも見かけない。電動バイクに駆逐され
てしまったのだ。自動車メーカーも含めて、近未来の危機を先取りした
町と思われる。まさに衝撃的!
写真は、朝のピーク時の市内交通。ここではないが,同じ交差点で,
車車線が3車線の断面で,5分間の映像を撮り、交通量を計測し,
時間交通量に換算すると、
車・バス:1800 バイク:1200 自転車:850
となった.
電動バイク普及率(%)を都市ごとにプロットしてみる.赤ヌリは何らかの規制があるとされる都市.
う〜ん,やはり雲南省だけが特殊なんだろうか? 今は,心配するほど普及はしていないようだが,
規制政策も含めて,推移を見守りたい.
本題には関係ないが,本学大学院の中国留学生の出身地分布も興味深かった.
重ねて,皆さん,お礼申し上げます.謝謝!!
これは日本製の蒸気機関車の機関部分。1897年に川崎造船が作った
KD55という機関車.メーターゲージ対応で,最高速度は50km/時,
1958〜1983年の間,雲南省で使われていた と解説文にあった.
と、この車両を見て、ようやく、森地先生が仰っていたコトを
正確に思い出した。これは、Michelin号。1930年代に、Michelinの
ゴムタイヤを備えたディーゼル車が存在したのだ。時速100kmで走行
したとか。また,上述のDVDにもMichelin号が出ていたので,研究室の
中国留学生に訳してもらったところ,何と,タイア圧が500パスカル
以下になると自動的に空気注入される機械が付属していたとか.
簡単な説明は、以下の解説英文を。
本館を出て帰ろうとすると、係りのおばさんに何やら、手振りで
「こっちに来い」と招かれる。数分、歩くと、このANNEXに連れてこら
れた。中に入ると、蒸気機関車などのアンチーク車両展示場でした。
昆明駅。立派です。今は、ここと、昆明北駅の間に地下鉄建設中。
市の南北を走る幹線道路、北京路の下を通る。北京路は、半分くらいの
車線を遮断して、地下鉄建設しているので、道路容量低下が甚だしい。
早くできるといいですね。
市内中心部の市民憩いの場所。蓮の花が見事に咲いていた。
市内の電動バイクショップ(ガソリンバイクは売っていない。自転車は売っ
ている)に行き、市場調査。見たことのないメーカーだらけだ。
唯一、知っていたのは、GIANT。そう、世界的な台湾の自転車メーカーであ
る。GIANTが電動バイクを作っているとは知りませんでした。
スペックを見ると、「64V、20Ah」と書いてある。ということは、
64×20=1280=1.3kWh となる。三菱i-MiEVのバッテリーは16kWhで、概ね
100Kmは走行できる。車体重量は、1,200kgで、運転者も含めたバイク重量
を100kgとすると、バッテリー容量も、重量も12分の一なので、走行距離も
100km程度なのだろう。毎日30km走行するとして、週に2回程度の充電を
すればよいことになる。
ちなみに、価格は概ね3,000元(4万円)程度。ガソリン代などを考えれば
かなり安いのだろう。急激に普及した主要因と思われる。
街中を歩いていて、まず驚くのが、電動バイクである。バイクの、ほぼ100%
近くが電動バイクだ。ガソリンバイクを見つけることが困難。この写真の
通り、燃料計ではなく、充電計である。最高速度は40kmなんだろうか?
昆明は、雲南省の省都で、都市圏人口600万人の大都市。標高1,800mの場所
なので、一年中春のような気候。世界十大観光都市(ホントか?)で、庭園
都市とも言われるそうだ。この出張中は雨季であったのか、よく雨が降って
いた。日本では連日、熱中症の死者報道がなされるなか、避暑に来た気分
でした。
中国国内の学会参加のため、雲南省・昆明に来た。フライトは、羽田ー北京ー
昆明。各々3時間強である。
アンケートより,北部ではそもそもバイクの利用率が低いのか,それほど電動バイクも普及して
いないようだが,上海より南の地域は多いようだ.しかし,浙江省のように,普及都市と利用禁止
都市がほぼ隣接している例もあり,都市によって対策がマチマチのように見受けられる.