ここ5年、仕事の関係で合計10回ベトナムを訪れている。仕事の関係上、交通関連施設に目が行ってしまうのだが、ベトナムといえばやはり「バイク」である。この10年でバイクの台数は10倍近くに達したといわれている。世界にも珍しい「バイク天国」なのだ。
もちろん日常の交通はバイク。小学校を始めとして学校も施設制約から2部制(大学も朝7時過ぎから始まる)なので、昼前後の子供の送り迎え交通が卓越している。この写真も子供の送迎だろうか。
渋滞は日常茶飯事である。この写真はホーチミンの中心部のローターリー付近。あふれかえるほどのバイクである。統計をとると、バイクの利用率は90%近い。でもバイクというのは「ドアtoドア」の究極の交通でもある。したがってベトナムでは『歩く人間を見かけない』 これは事実である。歩行者空間整備の必要がないのだ。
これはアオザイを着た女性と子供。
みんな排ガスのためマスクをしている。
確かに中心部の道路は空気が悪い。

ちなみにバイクの二人乗りは許されている。三人目は身長110cm以下の子供に限られる。赤ん坊とはいえ四人は違法であるが、結構見かける。
最近増えてきた「携帯電話通話走行」。
ヨタヨタ走るので危険である。
夜のロータリー写真。
このすさまじい動画はこちら
2003年9月から、JICAのホーチミン
都市交通マスタープラン(HOUTRANS)の
一環としてバス専用レーンを始めとする
交通社会実験が行われた。
これはそのときのバスプロモーション用の
看板。「バスに乗ろう!」式の文句だったと
思う。
同じく社会実験時の交差点のマナー
向上キャンペーンの看板。
これはハノイのバス。綺麗なバスが増え、
料金施策やネットワークの拡充が図られ、
この数年は利用者が激増している。
とはいえ、分担率は数%のレベルであるが...。