国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科

ニュース記事「天野さんの論文」

 

 天野さんの論文「塩溶解性を利用したツノナシオキアミEuphausia pacificaタンパク質の回収およびその加熱ゲル形成能」が日本水産学会誌に掲載されました。その内容は以下の通りです。 

 

 ツノナシオキアミを練り製品原料として利用するために,タンパク質をNaClで溶解後に希釈し,沈殿して回収する方法を検討した。回収したタンパク質は,Ca-ATPase活性およびMg-ATPase活性が高く保たれた。また,SDS-PAGEにおいて回収工程におけるタンパク質の分解が確認されたが,80-90℃加熱でゲルを形成した。以上より,本方法で本種タンパク質の変性を抑制し回収できること,また回収したタンパク質が加熱ゲル形成能を持つことが示唆された。

 

 (天野かよ, 橋希元, 岡ア惠美子, 大迫一史  83(2), 207-214 (2017))