国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科

ニュース記事「天野さんの論文」

天野さんの論文「プロテアーゼ阻害剤を用いたツノナシオキアミEuphausia pacificaタンパク質回収中の自己消化抑制および回収物の加熱ゲル形成能改善 」が日本水産学会誌に掲載されます。内容は以下の通りです。

 

 NaCl処理によるツノナシオキアミタンパク質回収中の自己消化抑制および回収物の加熱ゲル形成能改善を試みた。タンパク質の分解は脱水工程において顕著に進行したが,セリンプロテアーゼ阻害剤(50 mmol/kg Benzamidine, 1.0 mg/g SBTIおよび5 mmol/kg PMSF)により抑制された。またこれら阻害剤を添加した場合,回収物の加熱ゲル物性が向上した。以上より,セリンプロテアーゼ阻害剤を用い自己消化を抑制することで,練り製品原料適性を改善したタンパク質を回収可能であった。 (天野 かよ、橋 希元、岡ア 惠美子、大迫 一史 Volume.84, 261–268. )