国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科

ニュース記事「Rahmanさんの論文

 Rahmanさんの論文「Expeditious prediction of post-mortem changes in frozen fish meat using three-dimensional fluorescence fingerprints Food & Nutrition Scienceに掲載されます。内容は以下の通りです。

 

 本研究は三次元蛍光指紋(3D-FF)を用いて魚体中の発蛍光団を特徴づけるために、そして冷凍アジ(Trachurus japonicus)切身から得られたこれらの3D-FFを死後変化を予測するために利用するために行われた。生魚は即座に締められ、2日まで氷中で保存され、それから切り身にされ、真空パック後、凍結された。続いて、凍結プローブの3D−FFを、ファイバープローブを用いたF−7000を用いて取得した。死後の鮮度の変化は、アデニル酸エネルギーチャージ(AEC)値およびニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADおよびNADH)含有量を測定することによって測定した。冷凍魚肉中のAEC値およびNADH含有量を予測するための部分最小二乗回帰モデルは、標準発蛍光団から得られたそれらの蛍光特徴に基づいて、それぞれ8および5励起波長を用いることにより、R2値が0.90および0.85と良好なフィッティングを示した。3D-FFのこの新しいアプローチは、冷凍魚の品質のインラインモニタリングのための効率的な技術として利用することが可能である。

Md. Mizanur Rahman, Mario Shibata, Gamal ElMasry, Naho Nakazawa, Shigeki Nakauchi, Tomoaki Hagiwara, Kazufumi Osako & Emiko Okazaki