国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科

ニュース記事「陳超平君の論文と金子浩大君の論文が学会誌に掲載されました。」

陳超平君の論文が学術雑誌Journal of Air Condition and Refrigeration Engineering に掲載されました。「Comparison of chemical composition and textural properties of vinegar-cured and thermal commercial kamaboko gels. 」というタイトルで、これまで本研究室が取り組んで来た酢じめかまぼこについて、市販のものを一般の加熱製品と比較したものです。酢じめかまぼこは加熱かまぼこに比較して滑らかなゲルであるとの内容です。詳細は学会誌を参照ください。

 

また、金子浩大君の論文が学術雑誌Food Science and Technology Research に掲載されました。「Seasonal variations in free amino acid composition and taste aspects of black sea urchin, Diadema setosum, gonad. 」というタイトルで、これまで食用が不可とされてきたガンガゼが、特定時期であれば普通のウニと呈味は何ら変わりないことを明らかにしました。今後の、市場規模での一般の漁業者の方々の展開が期待されます。さらに、本研究の応用も大いに期待されるところです。

陳ら、酢じめかまぼこと加熱かまぼこの顕微鏡写真VCKは酢じめかまぼこ、TKは蒸しかまぼこ、Hanpenははんぺん。ゲル中の気泡の状態が異なるのがわかる。

金子ら、長崎県で6月に漁獲されたガンガゼは高級品種とされるキタムラサキウニに比較して呈味に遜色が無いことを明らかにした。