低炭素社会を実現するための極小エネルギー輸送体系の構築

第二層 モーダルシフト

センサー技術を活用した輸送品質向上と環境負荷低減に関する研究

渡部 大輔
渡部 大輔 WATANABE Daisuke

海洋工学部 流通情報工学科

近年,アジア域内での水平分業が進んでおり,サプライチェーンの空間的広がりが見られ,特に東南アジアにおいて道路インフラの整備とともに陸路輸送の活用が進められています.センサー技術を用いれば,振動・衝撃や温度・湿度を計測することで輸送中の貨物の状態をリアルタイムに監視することが可能となります.このようなセンサー技術を活用することで,トラックの輸送品質向上が図られ,航空からトラック輸送へのモーダルシフトを促進されることとなります.
そこで本研究では,トラック走行実験により得られた位置情報及び衝撃計測データを用いた分析を行うことで,陸路における輸送ルートの評価を行うことを目的としています.
走行実験
東南アジアにおけるトラック走行実験(タイ・バンコクからベトナム・ハノイ)を行いました.計測機器について,トラックのダッシュボードにGPS,コンテナ後方に衝撃加速度センサーを設置し全区間で計測を行い,時刻をキーとして,位置情報と速度,衝撃度の関係を把握しました.  その結果,上下方向の衝撃加速度は,下の図のようになり,ベトナムにおいて相対的に強い衝撃を貨物が受けていることが分かります.
走行実験

参考: 渡部大輔,三明亮介:東南アジアにおける陸路輸送ルート評価に関する研究, 日本物流学会第29回全国大会予稿集, 15-18, 2012.

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