レポートや論文を作成する際には、文書で内容を記載すると同時に、内容に関連した図表を入れて説明することで、より判りやすく内容を説明することが出来ます。ワード文書に図を挿入するには、「挿入」ボタンの「図」を選択します(図の参照11.9)。今回は、サンプルにある写真を選択して挿入しましょう。
図表が挿入されたら、図表番号を入れてみましょう。図表番号の挿入には、まず挿入したい文書の箇所にカーソルを合わせ「参考資料」タブ中の「図表番号の挿入」ボタンをクリックします(図の参照 11.9)。指定した箇所に図の番号が振られました。
図を文書一杯の大きさに指定したくない場合は、図のサイズをマウスでドラッグして調整できますが、文字を図の周りにどのように配置するかを考慮しなければなりません。これには、図を挿入した際に自動で出てくる「図ツール」の「文字の折り返し」ボタンをクリックして好みの文字の折り返し方法を指定してください。文字を図の周りに流したい場合には、「四角」等を選択すれば良いでしょう。
しかしながら、文字の折り返しを変更すると、先ほど挿入した、図番号も一緒に文字と動いてしまいます。図番号とそれに付随する図の説明は、出来たら図と一緒に配置したいものです。図と図番号・図説をグループとして配置するには、図番号をテキストボックスとして挿入し、それらを「グループ化」します。
テキストボックスとは、文書中の文字とは別に、箱を文書に挿入し、その中に独立した文字を入力できる様にするものです。試しに挿入タブの「テキストボックスの挿入」ボタンをクリックし、「横書きのテキストボックス」を選択してください(図の参照 10.6)。マウスでテキストボックスの位置と大きさをクリックドロップで指定してテキストボックスを作成します。その中にカーソルがある状態で、キーボードを叩くとその中に、独立した文書入力を行うことが出来ます。
図表番号をこのテキストボックスの形式で入力するには、まず、図の折り返しを、「四角」などの「行内」以外のもの変更してから(図の参照 11.9)、先ほどと同様に「参考資料」タブの「図表番号の挿入」をクリックしましょう(図の参照 11.9)。すると、図表番号はテキストボックスとして挿入されます(図の参照 10.6)。
あとからこの文書の配置を変更するときに図と図表番号がバラバラに動いては困ります。そこで、図と図表番号を「グループ化」しましょう。グループ化するためには、図をクリックし、次に「Shift」か「contrl」キーを押しながら図表番号をクリックします。二つが選択された状態で右クリックして現れるメニューのなかに、「グループ化」がありますのでそれを選択してください(図の参照 10.6)。図と図表番号が一体となりました。これで図と図表番号が一体となって文書内に配置できました。
次に、表の挿入を行います。表の挿入は、「挿入」タブの「表」ボタンをクリックし、現れた碁盤の目の様な四角を選んで、行数列数を指定して行います(図の参照 10.6)。(または、同メニュー中の「エクセルワークシート」を選択するとエクセルのワークシートそのものをワード内に挿入することも可能です。)
挿入した表が選択通りの行数列数になっていることを確認してください(図の参照 10.6)。
ワード文書内のこのような表でも、エクセルで行う様な計算を行うことが可能です。計算 を行うには、表を挿入したときに現れる「表ツール」の一番右側にある「データ」タブの「計算式」ボタンを押します(図の参照 10.6)。
現れた「計算式」ウィンドーに計算式を入力します(図の参照 10.6)。例えば、とすると選択したセルの左側の合計を計算します。また、同様にとすれば、上にあるセルの合計を算出します(図の参照 10.6)。