酸化金属皮膜を施した材料に放射線を照射することによって、被膜表面で放射線誘起表面活性(Radiation Induced Surface Activation: RISA)が発現する。RISAは、放射線を酸化被膜に照射することで、荷電子を含む軌道電子が伝導帯に励起される現象であり、この現象を利用した防食法が、母材の腐食電位を卑化させる非消耗型のRISA防食法である。このRISA防食効果を船舶・海洋構造物の防食技術に応用できれば、材料の延命化や運用コストの削減が図られる。