地域研周辺の風景
越中島キャンパス1号館
一号館は、1902年(明治35年)1月11日に寄宿舎と共に完成しました。しかし、1923年(大正12年)9月1日関東大震災によって校舎等を焼失しました。その後、関係者の努力により、旧事務局棟(正門守衛所隣)と共に1930年(昭和5年)12月に起工し、1932年(昭和7年)11月に完成しまた。そして、11月24日には校旗の掲揚式が壮厳に行われました。
航海船橋を模して造られたこの一号館の屋上には、実船のような船橋が設けられ、各種航海機器等を配置、中央に船型自差修正装置(デビエスコープ)、その北側に測深儀が取りつけられていました。また、測深実習が行えるように雨樋に似た筒が建物の外側に沿って造られています。
なお、一号館は、日本建築学会より保存すべき建物に指定され、1997年(平成9年)12月には文化庁から登録有形文化財に指定されました。