イスタンブールにおける仕事の関連業務で,イスタンブール南方400Kmに位置する
イズミールに赴く.イズミールは大きな入り江の奥にある都市で,古代より天然の
良港として栄えてきた.今は人口250万人程度の,トルコ第3の都市である.
港には停泊中のコンテナ船が目立つ.この日は土曜日の午後でもあり,のんびりと
岸壁で過ごす家族が多かった.この周辺の
動画はこちら.
岸壁から陸側に目を転じると,このような綺麗な芝生の公園が整備されている.
ウォーターフロント開発については,よく計画されているなぁ との印象.
港沿いのモールだ.暑いことは暑いのだが,夕日を浴びながらの散策は気分がよい.
ここにはホテルやレストランが建ち並び,ときどき観光客用の馬車も行き交う.
所々にこのようなレストランがあり,エーゲ海に沈む夕日を眺めながら至福の
時間を過ごすことになる.
ということで,夕食時のワンシーン.正に日没の瞬間だ.サマータイムなので,
これは確か午後8時頃であったかと思う.今思い出しても,心に残る場である.
イズミールは,海と丘が間近であるため,長崎のように,急な坂が多い.これは
坂を登り切ったところからの海側の光景.100mぐらいの標高差を一気に登った
ので大汗をかく.
真ん中の青いラインが現在開業中のMETROだ.10駅あるが,順次建設が進められて
いるようだ.運賃は2リラ(200円)均一です.
これがMETRO車両.6両編成ぐらいであるが,この日が日曜の午前だったので,
空いていた.
イズミール市内のバザールにおけるカット.バザールは日曜なので,半分以上の
店は閉まっている.このカット,めずらしくこのコーナーの撮影者が写っている.
分かりますか?
バザールでお祈り(エザーン)が流れる
動画はこちら.
移動の合間に,イズミールの近く,エフェス遺跡に立ち寄る.20世紀に発見
されたローマ時代の都市遺跡だ.ヨーロッパ各国からの観光客も多く,賑わって
いる.ただ,日陰も少ないので夏場の観光はちょっとしんどい.
さすがにエーゲ海沿いでもあり,実は至る所にエフェスのような遺跡があるが,
発掘されずに地中に眠り続けているらしい.ここが栄えたのは3-4世紀頃で
あったらしいが,古の都市生活を彷彿させる多くの構造物や物品が楽しい.
今回の出張で,兵藤のイスタンブール都市交通マスタープランに関する出張は
完了した.2005年冬の事前調査以来,数回イスタンブールを訪れたが,その度に
思っても見なかった施設ができていたり,想定外の懸案事項が発生したりと,
ダイナミックな都市・人々に驚かされることに少なくなかった.
まだまだ人口増も続くため,数多くの交通施設,交通施策が求められる都市だが,
ビザンチウム・コンスタンチノープル・イスタンブールと絶えず変化する
その姿をこれからも見続けたいと思う.
滞在したサボイホテル(トロツキーが滞在したとか)からの恒例のインターバル
撮影の
動画はこちら.