■どんな研究してるの?
 研究テーマは自らが自発的に行うものなので,皆さんの興味と今後の進路などを充分に話し合った上で決めます(テーマの素材として提供できるものを以下に紹介します。具体的なテーマを知りたい方は,どうぞ気軽に来室し尋ねてください)。
 今年は,@魚類体表粘液の生理活性,Aフグ毒(フグの毒化機構),B水産加工品の水銀について主に長島が,Cヒトデの生理活性物質,D水産物の簡易DNA判別技術の開発,E沖縄産ソデイカの有効利用,F魚介肉タンパク質の変性とゲル化については主に石崎が指導しています。来年度も基本的にはこれに沿ったテーマで研究しようと考えています。しかし,海洋生物にはおもしろい生体物質や機能をもつものがたくさんあります。海洋生物の不思議について知りたい,調べたい,研究したいことがあればご相談ください。アイデア,材料,設備さえあれば積極果敢にトライしましょう。
 最近の研究内容が3号館3階304号室付近にパネルで紹介されていますので,是非一度見てください。そして,興味あるものがありましたら,3号館309室(長島)302室(石崎)318室(学生オフィス)へGo!
 
 
■教育の特徴
 研究の目標を一言で言うと“生物を知り、生物に学び、その成分や機能を利用する”.そして,その対象は海洋生物で,その手法は化学,生化学,分析化学を主としています.私たちが研究を行うために必要なことは,生物に対する興味関心が第一で,その不思議,魅力に感動することから始まります.大学での研究(学習)は決して押し付けられるものではなく,自発的に行うものと考えているからです.
研究を通して,目標の設定,その目標達成のために必要な材料や方法を考え,そして実際に実行して結果を出し,その結果が当初の目標に沿ったものかどうか吟味する,という一連の作業はどんな分野にも応用できます.
生体物質化学海洋生物を食資源としてだけではなく広く生化学資源として利用することを目指しているので,ここで学んだことは食品産業から医薬、製薬分野で役立つでしょう.
 
 
■教員からのメッセージ
 学部で卒業する人は研究室での生活は1年間ですが,卒論研究を通して論理的なものの見方,考え方,発表の仕方を知り,実践できるようにすることを目指します.大学生活を堪能し,誇りと自信をもって卒業してほしい.
 大学院生は研究者または専門的職業人を目指し,そのための思考,知識,技術を身につけ,大学院修了後はプロとして生きていくための力量をつける.こんな気概をもって,取り組んでほしい.
 
 
■配属にあたっての条件と方針
  @研究室訪問期間中に一度は長島(3号館309室)あるいは石崎(3号館302室)を訪問してください。突然の訪問でもかまいませんが,不在の場合がありますので,予めメールで長島(yujicd@kaiyodai.ac.jp),石崎(ishizak@kaiyodai.ac.jp)に連絡すれば確実です。気軽に来室して,どしどし質問し,あなたがどんなことに興味をもっているのか聞かせて下さい。
A生体物質化学研究室の一員になるための資格は,好奇心をもっていることです。これに行動力と,それを支える体カがあれば申し分ありませんが,どれか1つあればあなたは立派な“有資格者”です。
それ以外に望むことは,研究と実験が好きなこと。さらに欲を言えば,この研究室で大学院に進学し,バリバリ研究したい,という殊勝な心がけをもっていると感動的ですね。(ちょっと欲張りすぎました)
B配属決定ですが,4年生になっても卒業単位取得のため,毎日授業ばかりの方は困ります。研究室に配属されると,一日のほとんどを研究室で過ごすことになるので,楽しく快適な研究生活が送れるよう協カしあうことが大切です。ルーズな生活を送っている人,ジコチューな人,アキッポイ人は困ります。
 
 
 
■受け入れ可能人数を超えた場合
@まず,当事者間で話しあってください。
A教員に選択権が委ねられた場合には,面接をした上で決定しますが,これからの熱意・やる気を重視します。
 
 
■卒論着手不可の学生の処遇
研究室への配属決定は取り消し。次年度のお越しをお待ちしています。
 
 
■就職活動に対する配慮
 就職は一生を左右する重要な分岐点ですし,就職活動を通して学ぶこと,得ることもたくさんありますので,進路をじっくり考え,目標を定め,充分な準備をした上で,積極的に挑んでください。就職活動は集中的,精力的に行うのがベストです。そのための時間は考慮しますし,応援します。