黒瀬チーム

3.高・中頻度反復配列を用いた水産系アレルギー表示推奨品目の迅速且つ簡便な検出法の開発

水産系アレルギー表示推奨品目(サケ、さば、イカ、アワビ)に特異的な高・中頻度反復配列DNA(SINEやrDNA)をリアルタイムPCR法にて増幅・定量することによって、従来法よりも簡便・迅速・高感度な検査法の開発をめざしています。

SINE (Short InterspersedNuclear Element) は数百塩基対程度の長さを持ち、自らのコピーをゲノム中に転移させながら増幅していく散在型の反復配列である。SINEのコピー数は多く、生物種ごとに定まっている(例えばサケ亜科では数万コピー存在する)ため、感度が高く、魚種の判別も可能となることが期待されます。

我々が開発中の試験系でSINEを調べることにより、加工食品中にそのアレルギー表示推奨品目が含まれているのかどうか、含まれるならば、どのくらい含まれているのかを検出可能にしたいと考えています。