3.品目の分類 3.1 分類の概要 3.2 IQ曲線分析 3.3 ABC分析 3.4 EIQ分析 3.5 在庫回転率 3.1 分類の概要 3.1.1 分類の必要性 3.1.2 分類で用いられる分析手法 3.1.1 分類の必要性 ○分類の必要性 対象の明確化 管理の差別化 管理の効率化 ○必要性の説明 管理対象を明確に分類することにより、管理の質の差別化を図り、無駄のない効率的な管理を行うため。 例:あまり売れないもののために、高度な、非常にコストのかかる管理を行うよりも、その分、大量に売れる製品の管理に重点をおいた管理を行うべきであるという考え方。 全体としての省力化 余力の生産 特殊な製品:非在庫品 -> 受注生産品 3.1.2 分類で用いられる分析手法 製品の種類と生産量分析(IQ曲線分析、ABC分析) EIQ分析(顧客アクティビティー・プロファイル) 在庫回転率 3.2 IQ曲線分析(PQ曲線分析) 3.2.1 IQ曲線分析の定義 3.2.2 IQ曲線の描き方 3.2.3 IQ曲線と機器の関係 3.2.1 IQ曲線分析の定義 製品の種類(Item)と数量(Quantity)の関係を分析する手法である。 3.2.2 IQ曲線の描き方 ->PowerPointを参照 3.2.3 IQ曲線と機器の関係 (3-1),pp.401-404,図V-4-2を参照 少品種多量:山積、パレットを用いた立体倉庫、パレットフローラック 中品種中量:フローラック、回転棚 多品種少量:物品棚 注意:上記の分類は、相対的な分類である。従って、IQ-Uのように、絶対量が少ない場合は、中品種中量であっても物品棚を用いたほうがよい。 3.3 ABC分析(パレート分析) 3.3.1 ABC分析の定義 3.3.2 A,B,Cの分類基準 3.3.3 ABC分析の手順 3.3.4 パレート曲線の種類 3.3.1 ABC分析の定義 製品の種類(Item)と数量(Quantity)の関係を分析し、A,B,Cの三つのグループに分類する手法である。 製品の数量の変わりに、金額等が使用されることもある。 3.3.2 A,B,Cの分類基準 (1)数量全体の70-80%を占める製品をA、10-15%をB、5%前後をCとする。 (2)数量の平方根の累計を三等分する。 (3)売上金額の上限によって三等分する。 (4)その他,企業の業種,業態,営業上の実情によってさまざまな分類基準が存在する。 ->ABC分析は,理論的な根拠から出発したというよりも,経験的な積み重ねで出来上がったものである。従って,分類基準も適宜企業の実情に合わせて決定するとよいと思われる。 3.3.3 ABC分析の手順 @まず品目別に売上金額を求め金額の大きい順に並び替える。 Aその順に品目数を累計し全品目数に対する品目数累計百分比(%)を求める。 B売上金額をその順に累計し全売上金額に対する売上金額累計額百分比(%)を求める。 C売上金額の高い順に品目をA,B,Cの3群に区分しABC分析表を作成する。 DABC分析表を売上金額累計額百分比を縦軸に、品目数累計百分比を横軸ににして画いたグラフをパレート曲線(ABC曲線)と呼ぶ。 3.3.4 パレート曲線の種類 企業の業種,業態の違い,取扱商品の違いにより,ACB曲線の型が異なるといわれている。 タイプTは、大部分の売上が,少数の重要商品に集中する場合で,Vは、全商品に平均的に売上が分散している場合である。 ->PowerPointを参照 3.4 EIQ分析 3.4.1 EIQ分析の定義 3.4.2 顧客アクティビティー・プロファイル 3.4.3 顧客サービスの決定 3.4.4 顧客満足度のモニタリング 3.4.1 EIQ分析の定義 ある顧客からの注文(E:order Entry)における製品の種類(Item)と数量(Quantity)の関係を分析する手法である。 3.4.2 顧客アクティビティー・プロファイル ->PowerPointを参照 3.4.3 顧客サービスの決定 EIQ分析(顧客アクティビティー・プロファイル)を用いて,顧客を分類し,顧客ごとにサービス・レベルを決定する。 その際に重要なのが,顧客サービスポリシーの決定である。 これは、レスポンスと在庫のサービスレベルによる顧客サービスの決定であるが,二つの指標とコストの関係を明らかにすることによって、サービスレベルの決定を明確に行うことが可能となる。 これ以外にもモニタリングによって、詳細な分析を行う必要がある。 分類した品目ごとにサービス・ポリシーの決定が可能でなければならない。 例)調達期間、管理費用などの把握が可能であること。 3.4.4 顧客満足度のモニタリング 品目ごとに顧客の満足度をモニタリングし、改善すべき内容ごとに品目を分類し、それぞれについて適切な在庫管理を行う。 3.5 在庫回転率 3.5.1 在庫回転率の定義 3.5.2 在庫回転率の見方 3.5.1 在庫回転率の定義 回転率とは、一定の期間を前提として、その間において存在する資産や資本の在り高が、その期間中に行われた生産、販売、払い出し等のそれぞれの活動に対してどのように貢献したのか、その貢献度や利用度を測定するための指標である。 3.5.2 在庫回転率の見方 ○回転率が高い場合 ・回転率が高くて良いケース @売上げ高が棚卸し資産の手持ち高を上回っているとき A仕入れの方法を改善して回転期間が短縮されたとき ・回転率が高くても悪いケース @売上げ高が基準になる在庫を上回り、品切れがよく発生して、売れ逃しが生じて、機会損失が発生しているとき A売上げの減少を見逃したとき、手持在庫をこれを考慮して少なくして、この結果品切れが生じて利益の減少につながるとき ○回転率が低い場合 ・回転率が低くても良いケース @近日中に、品物の価格が値上げされることが判ったために、あらかじめ見込み在庫を持ったとき A評判のよい品物でいつも品切れが発生する売上高のきわめて良いもので、あらかじめ余分の在庫を保有するとき Bこれからの売上増があらかじめ見通しとして定まっているときの余分の在庫を保有するとき C年間を通じて季節変動のある商品のピーク時の販売に対する対策として余分の在庫を保有するとき ・回転率が低くて悪いケース @売上げの極めて低い商品に対して多めの在庫を保有するとき A在庫保有中に品質低下やファッションの旧型化などによって在庫が増加してきたとき 参考文献 (3-1)日通総合研究所, "物流ハンドブック", 白桃書房, 1991.3 (3-2) 関連資料等 (3-a)