ロジスティクス概論(1年、前学期、必修)
主題と目標

 「ロジスティクス」とは何だろうか。昔は、物流と言ったり、流通と言ったりしていたが、最近では、

ロジスティクスということが多くなっている。
   「ロジスティクス概論」という講義では、流通情報工学課程に入学した新入生が、これから大学

でロジスティクスを学ぶときに、是非知っておいてもらいたい基本的事項を概説する。
    概論、つまり入門の講義であり、今後の授業に親しみをもらいたいので、できるだけ身近な話

題から解説したい。
   そして詳しい内容は、1年後半から用意されている各種の講義のなかで、学んで欲しい。
   よって、気楽に講義を聞いて欲しいが、基礎的でかつ将来必要となる事項を整理していること

には、十分留意されたい。
   内容は、別紙の授業計画のとおりである。

授業計画

 第 1週

 ガイダンス(授業の目標・内容・授業計画・評価方法の説明)
 1.1 ロジスティクスの内容(カツ丼の出前)

      (サプライチェーン、リードタイム、調達・製造・販売)

 第 2週

 1.2 ロジスティクスと流通
          (戦争・交通・流通、産業と職業、マクロとミクロ)

 第 3週

 2.1 商品の物的流通                            
              (交通と物流、ノード・リンク・モード、物流機能)

 第 4週

 2.2 商品の商取引流通(問屋と小売)
        (流通チャネル、付加価値の上昇、マーケティング)

 第 5週

 3.1 商取引情報(コンビニの売り上げ情報)
        (POS、EOS、バーコード、EDI)

 第 6週

 3.2 物流情報(デパートのお歳暮)
        (商物分離、配送システム、経路探索、情報インフラ)

 第 7週

 4.1 輸送機能(宅配便の秘密)
        (輸送と配送、配送と地区物流、建物の物流)

 第 8週

 4.2 保管機能(タマネギとブランド洋品)
        (貯蔵と保管、在庫管理、倉庫の種類)

 第 9週

 4.3 流通加工・包装・荷役機能(サラダセット、コンテナとパレット)
        (流通加工、包装)(荷役、機械化、輸送具、梱包材)

 第10週

 5.1 ロジスティクスのインフラストラクチャー  
        (ロジ・システムとインフラ、グローバル・ロジスティクス) 

 第11週

 5.2 ロジスティクスの施設(流通センター)    
        (公共・民間、ノード・リンク)     

 第12週

 6.1 ロジスティクスと廃棄物問題              
        (グリーンとリバース、国民性、環境被害)    

 第13週

 6.2 ロジスティクスと環境問題                
        (生産・流通・消費時の環境問題、大気汚染)  

 第14週

 7.1 マーケティングとロジスティクス(製品開発と物流)
        (4P、共同化、アウトソーシング、3PL)     

 第15週

 7.2 コスト分析とCS戦略(物流コストと顧客サービス)
        (マクロのコスト分析、ABC分析)    

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This page last updated on Oct 10, 2003.