流通システム工学(2年、後学期、選択)
主題と目標
「流通システム工学」とは何だろうか。
新聞やテレビで見聞きするとき、流通業は卸売業・小売業などを指し、デパート・スーパー・
コンビニがその対象となる。流通の参入障壁などと言う場合には、商取引慣行などを指す。こ
のように「流通」には、商取引的側面(商学・経済学的側面)が強い。
そこで「流通システム工学」では、流通システムをロジスティクス・システムと考え、「流通シ
ステムの商学的側面」を概説した後に、「流通システムの工学的側面」について、講義する。
特に、流通システムを構築する際においても、一般のシステムと同様に、目的分析・機能
分析・代替案作成・評価決定の手順で行われる。このため、流通システムについて、@目的
分析の技法、A機能分析技法の技法、B計画設計の技法、C評価・決定の技法の概要を講
義する。
この講義は、ロジスティクス概論に続く講義であり、流通システムの基本的な要素を復習し、
他の授業科目の関連も考慮しながら、流通システム工学の基本的事項について講義する。
授業計画
第 1週 | ガイダンス (授業の目標・内容・授業計画・評価方法の説明) (流通と物流、交通と物流、物流機能) |
第 2週 | 流通の範囲と内容 (流通システムの範囲、ノード、モード、リンク、サプライチェーン) |
第 3週 | 流通システムと産業組織と人的配置 |
第 4週 | システム工学手順と流通システム (三次元形態ボックス、) |
第 5週 | 流通システムの課題を見つける(目的分析) (目的分析、KJ法、レリーバンスマトリックス・・・) |
第 6週 | 流通システムのTQCとVE (機能分析) |
第 7週 | 流通システムを分析する(機能分析) (グラフと図、多変量解析、シミュレーション・・・) |
第 8週 | 流通システムを設計する(計画・設計) (原単位論、基準数値、・・・) |
第 9週 | 流通システムを計画する(計画・設計) (流通センターの立地と数) |
第10週 | 流通システムを計画する(計画・設計) (流通センターの位置と運営) |
第11週 | 流通システムを評価する(計画・設計) (効用関数、費用効果分析、・・・) |
第12週 | 情報システムの利用 (情報プラットホーム、さまざまな事例) |
第13週 | トピックス1 (グローバル・ロジスティクス) |
第14週 | トピックス2 (ロジスティクスと情報化) |
第15週 | トピックス3 (ロジスティクスと環境問題) |
This page last updated on Jan 04, 2005.