流通システム設計特論(修士、前学期、選択)

主題と目標
  流通システムを、設計・計画のための分析手法について講義する。
  システム手法は、大きく分けて、問題定義、分析、設計・計画、評価の4つの手法に分かれる。
  いろいろな知識を積み上げて学んできた大学院生には、それらの知識を活かし、自ら考えた

仮説を検証していく技術も必要である。そこで、この4つについて、それぞれ代表的なの分析手

法を概説し、その後に、各自の研究テーマに近い研究題目を設定し、分析手法の理解に重点を

おいた講義をおこなう。
  具体的には、講義ののち、受講者が各自テーマを設定し、発表をおこない討議をする。再度

教官が関連する講義をおこない、受講者の発表と討議をおこない、最終的にレポートとしてまと

める。この間受講者は、最低2回の発表とディフェンス(参加者からの質問や討議)があり、レポ

ートをまとめ、さらにレポートでの討議を経て、最終的なレポートを作成する。
  これによって、受講者が日頃考えていた仮説を検証することの難しさや、討議にかなう強固な

検証の厳しさを学ぶことが目標である。
  なお参考までに、過去のテーマ例をあげると、以下のとおりである。
   例、EDIの普及とリードタイムの相互関係、大規模商業施設と店舗構成、モーダルシフトと輸送

サービスレベル、コンテナ港湾の活力向上と荷役サービス、店舗内商品搬入システム、流通施設

の内装による作業能率の向上、外国企業の日本市場への参入努力と参入障壁の比較分析、消

費者ニーズと商品の付加価値および物流サービスの統計的な相関分析、日本の港湾の機能低

下は日曜荷役の関係など。
 

前ページ

苦瀬博仁ホームページTopへ

This page last updated on Jan 04, 2005.