国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科

ニュース記事「孫常楽さんの論文が学会誌に掲載されました」

孫常楽さんの論文が学会誌「Fisheries Science 」に掲載されました。

Comparative study of proteins recovered from whole North Pacific krill Euphausia pacifica by acidic and alkaline treatment during isoelectric solubilization/precipitation」というタイトルで、東北地方で漁獲されるツノナシオキアミの有効利用法開発の一環として、タンパク質の等電点を利用したツノナシオキアミ肉回収法の検討を行いました。

今後の事業化が検討課題となります。

 

ホモジナイズした肉を酸性にして等電点で回収することで31.7%のタンパク質が、塩基性にして同様に回収すると73.4%のタンパク質が回収できました。

一方で、ゼラチンザイモグラフィーにより、3種のプロテアーゼが認められ、これの活性は、塩基性にした後回収したものの方が高かった。ツノナシオキア利用の上で、回収工程におけるこれらのプロテアーゼの不活性化の必要性が示唆されました。