国立大学法人 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科

ニュース記事「岡﨑さんの論文」

 

 岡﨑さんの論文「食品添加物を用いた等電点利用分画法によるツノナシオキアミEuphausia pacificaタンパク質の回収」が日本水産学会誌に掲載されました。その内容は以下の通りです。 

 

 ツノナシオキアミの新規有効利用法の開発を目的とし,食品添加物を用いた等電点利用分画法によるタンパク質の回収を検討した。タンパク質回収率は炭酸カリウムで可溶化させたタンパク質をクエン酸で沈殿させた場合が最も高かった(58.8%)。回収したタンパク質のSDS-PAGEパターン,一般成分,ミネラル組成およびタンパク質構成アミノ酸組成をNaOHおよびHClを用いた場合と比較したところ,顕著な差はみられなかった。以上より,本方法で本種タンパク質を効率的に回収できることが示唆された。

 

 (岡﨑樂, 髙橋希元, 天野かよ, 岡田涼汰, 遠藤雅人, 岡﨑惠美子, 大迫一史 83(1), 52-58 (2017))