接続詞

1. 等位接続詞と従属接続詞

接続詞とは、文字通り語句や文をの接続する(ことば)で、しいの語句や文を結びつける等位接続詞と、文を、より大きな単位の文の中の一部働かせ、このより大きな文にの文に変える、従位接続詞があります。

ここで、The battery ran out. The flashlight went out. という二つの文を、等位接続詞の and と、従位接続詞の because で結び付けてみましょう。

The battery ran out and the flashlight went out.
バッテリーが切れ、懐中電灯が消えた。
The flashlight went out because the battery ran out.
バッテリーが切れたため、懐中電灯が消えた。

and を使うと、二つの文が等しい資格のまま接続され、1番目の文のあとに、2番目の文で表されることがらが起きたことを表します。これは日本語でも同じですね。「懐中電灯が消えました。そしてバッテリーが切れました」はおかしいです。

because を使うと、because 以下が副詞的に機能して、The flashlight went out. という文に従属し、「バッテリーが切れたために懐中電灯が消えた」と、消えたという動詞の理由を説明することになります。このように動詞を修飾する従属節は副詞節と呼ばれます。

同じことは Because the batterry ran out, the flashlight went out. と言うこともできます。等位接続詞はいつも結びつける2つの要素の間に来なければならないので、And the flashliht went out, the battery ran out. とは言えません。

等位接続詞の代表は and, but, orで、長く複雑な文を読む際には、これらの接続詞が文の中のどの要素を結び付けているのかを見失って、文意をとりそこねる場合があるので注意が必要ですが、ここではまず機関業務に不可欠な従位接続詞を学んで行きます。

等位接続詞は、you and me とか、coffee or tea のように、二つの名詞を結びつけることができますが、従位接続詞の後には、必ず主語と動詞を伴う文が続きます。接続詞の中には、後に名詞だけを伴った前置詞として使われるものもあり、前置詞と接続詞で意味が異なる場合があるので、注意が必要です。まずそのような従位接続詞から学習を始めましょう。

2.  前置詞としても働く従位接続詞

2.1 接続詞の場合と前置詞の場合で意味が異なる assince

as  接続詞: 「~につれて」「~のように」「~なので」 前置詞:「~として」
  The sea water temperature rose as we sailed south.   南下するにつれて海水温が上がった。
  Do as I say, not as I do.     私のやるようにではなく、言うとおりにしなさい。
  I could not concentrate as I was tired.  私は疲れていたので、集中できなかった。
  Use this blade as a scraper.  この刃をスクレーパとして使いなさい。

接続詞の as の後には we sailed や I say, I do, I was のように主語+動詞を備えた文が続いているのに対して、前置詞の as の後には a scraper という名詞しか続いていないことに、注意してください。

since
接続詞:「~から」「~なので」 前置詞:「~から」
  It’s been 10 years since I started sailing chief.  機関長として航海を始めてから10年になる。
  Since we've lost starting air, we can't start the engine. 始動空気がなくなったので主機を始動できない。
  I've had this watch since 2000.  2000年からこの時計を使っている。

接続詞の since には時間上の起点を表す「~から」と、理由を表す「~なので」という2つの意味があるので注意しましょう。理由を表す since は例文のように、文の初めに来ることが多いです。

ここでも、接続詞の since の後には、I started や we've lost のように、主語+動詞を備えた文が続いてるのに対して、前置詞の since の後に続いているのは 2000 という名詞だけです。


2.2 接続詞の because と 前置詞を伴う because of

because because of のように後に of が続けば後には名詞 いずれも理由を表す
 The engine stopped because both fuel pumps failed. 燃料ポンプが2台とも壊れてエンジンが止まった。
 The engine stopped because of a pump failure. ポンプの故障でエンジンが止まった。
 Both fuel pumps failed, (and) so the engine stopped. ポンプが2台とも壊れ、それでエンジンが止まった。

because の後には both fuel pumps failed と文が続き、because of の後には a pump failure という名詞が続いている。
因果関係は so を使って3番目のように言うこともできる。括弧の中の and はあってもなくてもよい。

2.3 意味の違いに注意が必要な till/until, by と by the time

till/until  いずれも「~まで」と、動作や状態ががある時点まで続くことを表し、前置詞としても使われる。
 Keep pumping till/until the ballast tank is empty. バラストタンクが空になるまでポンプを動かせ。
 We can’t get new parts till/until the next port. 次の港まで新しい部品は入手できない。

by と by the time byは前置詞のみ、by the time は接続詞のみで、「~までに」とある時点で動作や状態が完了することを表す
 I’ll be back by 1800.  18時までには戻る。(by は前置詞のみ)
 By the time we entered port, we had used all fresh vegetable. 入港までには、新鮮な野菜はすべて使っていた。

2.4 接続詞・前置詞とも時間の前後を表す beforeafter

before ~の前に
 I need your signature before the ship leaves.  出港前にサインをお願いします。
 Search for stowaways before departure.  出港前に密航者の捜索を行え。
after  ~の後に
 We found a stowaway 3 days after we left.  出港後3日たって密航者を発見した。
 After you, Inspector.  検査官、お先にどうぞ。(船内を案内していて)

3.その他の接続詞

3.1 接続詞の while と 前置詞の during

while 接続詞で、「~の間に」
 You can't blow soot while you are in port.  停泊中はスートブローできない。
 *主節の主語と従属節の主語が同じとき、従属節の主語+be動詞は省略できるので
 You can't blow soot while in port. とも言える。

during  接続詞で、「~の間に」
 The crankcase exploded during my watch. 私の当直中にクランクケースが爆発した。

3.2  名詞節も作れる whenif

when 副詞節なら「~するときに・・する」と動詞を修飾。名詞節なら「いつ~するかということ」を表す。
 副詞節の when
   I'll ask the chief when he comes back tomorrow. 明日機関長が戻ったら、彼に聞いてみよう。
   *時や条件を表す副詞節では、明日という未来のことも現在形で表すことに注意。
   Let me know when you are done. 作業が終わったら知らせなさい。
 名詞節の when
  Do you know when the chief will come back?  機関長がいつ戻るか知っていますか?
   *when 以下は「いつ戻るかということを知っている」と know の目的語になっている。
   *名詞節なので、これから戻ってくることは未来を表す will を使う。

if  副詞節なら、「もしも~なら」、名詞節なら「~かどうか」
 副詞節の if
  The engine slows down automatically if the LO pressure is lost. LOの圧力が無くなったら、エンジンは自動的に減速する。
  Call me if any alarm goes off. どんな警報でも鳴ったら連絡しろ。
  以下の前置詞表現は、一般的な英語と同じように使われる基本的なもので
 名詞節の if (= whether も使える)
  Do you know if/whether the chief will come back? 機関長が戻ってくるかどうか知っていますか。

when と if の違い
  when を使えば、以下に続く事柄が実際に起きることが予見されている感じ。
  if を使うと、以下に続く事柄が必ず起きるかどうかはわからないが、もし起きたらという感じ。
    Do you know whenthe chief will come back?  陸に上がった機関長は必ず本船に戻ってくる。
    Do you know if the chief will come back?  長期休暇で下船した機関長が次も乗るのかわからない。

3.3  if ~ not と同じ unless

unless  「もし~しなければ」「~しない限りは」
 Never push this distress button unless you are told to do so. 押せと言われない限りは、決してこの救難ボタンを押すな。
 = Never push this distress button if you are not told to do so.

3.4  逆説を表す though/although
though/although

 Though/Although you did a good job, you forgot one thing. 君はよい仕事をしたが、1つ忘れたことがある。
  = You forgot one thing, though/although you did a good job.
  = You did a good job, but you forgot one thing.
  * but との使い方の違いに注意。

*though/althoug の注意

though/although は従属接続詞なので、後に必ずSVが続きます。
主節の SV は (1) のように、though SV の後でも、(2) のようにその前でも構いません。

(1) [Though SV] SV 
(2) SV [though SV] 

いずれの場合も、though と後に続く青字のSVが従属節を作って、「SがVだけれども、SがVだ」を意味します。
以下の例文を参照してください。

(3) Though it is expensive, it lasts long.
(4) It lasts long though it is expensive.

(3) でも (4) でも、「それは高いが、長持ちする」を意味します。

though =「けれども」と棒暗記して、上の文を「けれどもそれは高いです。それは長持ちします」
のように訳する学生が後を絶たちません。注意しましょう。

3.5  目的を表す so that 

so that  肯定文が続けば「~するように」、否定文が続けば「~しないように」

  Let’s start early so that we can finish early. 早く手仕舞いできるように早く始めよう。
  Pay attention to your surroundings so that you won't get hurt. 怪我をしないように周囲に注意を払え。

*同じことは to不定詞を使って言うこともできます。

  Let’s start early to finish early.
  Pay attention to your surroundings not to hurt yourself.

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