7  未来時制

英語の動詞に「未来形」はなく、未来を表すには、

1.助動詞 will + 動詞の原形
2.  be going to + 動詞の原形
3.  be 動詞 + 動詞の -ing 形 (=現在進行時制)

の3通りの方法があります。次の例文を参照してください。

1.  She will get married someday.  彼女もいつか結婚するでしょう。
2.  She is going to get married next month. 彼女は来月結婚します。
3.  She is getting married tomorrow. 彼女は明日結婚します。

1 のように助動詞 will を使うと、「話し手の推測」というニュアンスが出る場合があります。2や3では、未来の出来事に向かって事態が進行中、という感じが出ます。同じ「結婚する」でも、1で は、まだお相手も決まっていない状態で、「いずれは結婚するだろう」、2や3ではすでに式の手配が済んでおり、もはや後戻りはできない感じです。

機関業務においては、現在進行形を、現在進行中の動作を表すのにとっておいて、これから起きることはもっぱら will か be going to を使って表せばよいでしょう。例えば、これから行う排気弁交換作業で、「ナンバンが天井クレーンを操作します」と言うには、

The #1 oiler will operate the crane.
The #1 oiler is going to operate the crane.

のどちらでも構いません。

疑問文と否定文

助動詞 will を使った場合の疑問文と否定文は次のように作ります。

Will the #1 oiler operate the crane?
The #1 oiler will not operate the crane. (will not のかわりに won't も使えます)

be going to を使った場合の疑問文と否定文の作り方は、進行形の場合と同じです。

Is the #1 oiler going to operate the crane?
The #1 oiler is not going to operate the crane.

未来時制とともに使われる表現

「~分後には~します」と言いたいとき、英語では前置詞の in を使って、次のように言います。

We will start the main engine in 10 minutes.
10分後に主機を始動します。

「後」につられて after 10 minutes のように言う人がいます。もちろん通じますが、英語としては不自然です。今から「~分後に」「~時間後に」と言う場合には、in を使うようにしましょう。