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最大公約数GCM

最大公約数とは、二つの自然数を割って割り切れる最大の自然数である。下の例では、aをbで割って商がc、余りがrになる例である。 次に、自然数a=68, b=24の場合を考える。 まず大きな数字68を小さな数字24で割る。商は、2、余りは20である。
$\displaystyle a \div  b= c  (\bmod : r )$     (2)
$\displaystyle 68 \div 24 = 2 (\bmod : 20)$      

もし、68が24で割り切れたら24は24でも割り切れるので、24が最大公約数であるが、実際は上の様に割り切れない。 ここで、
$\displaystyle 68 = 24 \times 2 + 20$     (3)

と書き直せる。
仮に最大公約数をXとすれば、68$\div$Xの余りは0、24$\times$2$\div$Xの余りも0、20$\div$Xの余りも0でなければならない。
即ち、68と24の最大公約数は、24ではないが、24と20の最大公約数とも言える。
したがって、同様に24$\div$20を行い、もし割り切れれば20が最大公約数Xとなる。しかしこれも割り切れない。
これは商が1余りが4である。そこで、今度は20$\div$4を行い、これは割り切れるので最大公約数Xは4となる。 これは68と24の最大公約数に等しい。

以上のことから最大公約数を求めるには、



Takeyoshi Nagai 2013-10-07