2009年以来の6年ぶりのホーチミンである.以前の,『ホーチミン編』を見ると,「2004年以来5年ぶりのホーチミン」と書いてあった.
今回,6年で大きく変貌した都市の姿に感銘を受けました.まずは,skylineの変化だ.高層ビルが乱立しつつあることが分かる.
6年前の高層ビルといえば,『ホーチミン編』の冒頭に出てくるサイゴンタワーぐらいで,この写真の右側に映っている,
ツノのあるビルだ.もう,目立たない姿になってしまった.





これもビックリ.Roundaboutの動画を撮影するため,2003年と同じNew World Hotelを予約したのだが,その1階にStarbucksが開店していた.
McDonalds'もホーチミン内に3店舗あるとか.ベトナム戦争終結から丁度40年.近藤紘一はこれを見て何を想うか...



さて,New World Hotelの2階のプール脇からroundaboutの動画を綺麗に撮ることができる.同じ画像を,確かIBMのCMでも見かけたが,
定番のアングルのようだ.2003年7月と,今回,同じ場所から動画を取りました.信号が導入され,比較的整序化された印象を持つが,
まぁ,まだまだ大混乱ですね.自転車など低速度modeは確かに減ったように思われる.
以下にリンクを貼りますが,ファイルサイズが大きいので,DLしてから再生することをオススメします.

      2003年7月動画はこちら(big size: 53M)       2015年11月動画はこちら(big size: 32M)





動画のアングルで撮った写真です.『モンバサ編』で紹介した,最近お気に入りの,GR II 『HDR (High Dynamic Range) 調』の画像エフェクト
ですね.何だか,漫画チックになります.





『ホーチミン編』で紹介していた,東西幹線道路の完成した姿.感無量です.再掲するが,以前は,ここは,



という,両岸ともにスラム地帯でした.この変化のダイナミズムがベトナムの面白いところだ.



そういえば数カ月前に,この場所のbefore-afterをGoogle Mapで取得したことを思い出した.以下の通りです.激しい変化ですね!
↓これは2000年


↓こちらはほぼおなじ場所の2015年.便利な道具が増えましたな.







東西幹線道路の主役の一つが,サイゴン川を渡る沈埋トンネルだ.日本の援助で作られました.それまで何もなかったサイゴン川の東岸への
通路となり,多大な都市開発の起爆剤にもなったトンネルである.バイクは専用レーンで区切られていました.





そして,ホーチミン中心部では,MRT1号線の工事が始まっている.写真の通り,日本の援助であることが市街中心部の工事現場で立派に
PRされています.中心部の3駅区間が地下鉄で,郊外部は高架鉄道だ.中心から北東に伸びる路線.2003年のHOUTRANSで議論した
ネットワークだが,こんなに早く着工するとは想像できませんでした.





まさか,あのCaravelleホテルの目の前で地下鉄駅工事現場を見ることができるとは... 感激 (^^)v
ここは,オペラハウス駅ですね.





そのオペラハウスにも間近の人民委員会庁舎の前が,今年の4月に大モール化されていた.これもビックリ.車・バイク社会のベトナムだが,
歩行者空間の整備にも力を入れている現れだろうか.観光客の訪問名所になっているようだ.





夜はこんな感じで,地元の人も夕涼みがてら,多くたむろしていました.行くべし!





時間が少しあったので,ホーチミンで一番高い建物(いつも高いところに行きたがるのデス)の,Bitexco Financial Towerに行きました.
確か,68階建てで,展望台は49階に位置しています.





よく見えますね〜 右の煉瓦色の平たい建物が,ベン・タン(Ben Thanh)市場で,数本の地下鉄が交差する市の中心駅となる場所.
日本で言えば,銀座か新宿のような印象でしょうか.隣のオペラハウス駅からここまで,1号線建設に合わせて,なんと,地下のショッピングモール
が建設されるのだそうだ.1号線完成が2020年と予定されているので,『あっという間』にできてしまいますね〜





さっきも紹介した,東西幹線道路のトンネルを抜けた東側の地域.まだまだ開発余地があることが分かる.以前は,ここらを眺めると,
サイゴン川沿いの大きな立て看板(まだありますね)しか目に入らなかったものだが.





展望台で壮大な光景に見入る人たち.





ここで昼ごはんの紹介.地下鉄工事現場の視察のあと,ホーチミン工科大学の先生方らと昼食.これは『ホーチミン定食』だったかな?
たいそう美味でした.野菜の味付けに,ちょっと酸っぱいスープに大満足でした.





その店内のデコレーションです.いいですね (^^)





ホーチミンに赴任している研究室OBらと日本食居酒屋で呑みました.大阪のチェーン店らしい.この夏に開店したばかりだが,現地の人にも
大人気とか.安くて食事もサービスも良いお店でした.『MANMARU』という名前だ.
ところで,この白黒写真,GR II の解説本のおすすめ設定で,『森山大道風』と目されていました.人物の近影撮影で威力を発揮するのだろう.
ちょっと周辺減光がキツすぎますね...





三人乗りのバイクです.この手の写真は1999年以来,山ほど撮っているが,HDR調にすると印象が変わるかも.





これは確かに『森山大道風』でしょうか.右側をトリミングしてカットすると,バランスが良くなる写真だが,面倒だ ^^;





さて,ホーチミンから北に35km(車で1.2時間,バスで1.5時間)のBinh Duong新都市でセミナーでした.このBinh Duong,日本語表記が定まっていない.
都市開発に協力している東急のHPでは,「ビンズン」だし,ショッピングモールを開業したイオンでは,「ビンズオン」になっている.実際に現地の発音を
聞くと,後者の「オ」は小さな発音なので,「ビンズン」が近いか.より正確に書くと,「ビンズォン」が正解かも.面倒なので,「ビンズン」にします.
タイトルは,"Challenge to MODAL SHIFT" ですね.バイクから公共交通への転換がテーマです.兵藤はこのHPシリーズでも紹介した動画集中心の
プレゼンでした.





セミナーのあったConvention Centerの隣に,昨年できたビンズン省の庁舎がありました.どこかで見たようなビルだが
大変立派で印象的な建築物です.





セミナーのホストでもあった,ビンズン省のDOT directorのLUANさんのご親切で,進入禁止の屋上部に連れて行ってもらいました.
ビンズン新都市,まだまだ開発途上であることが分かる.日本でいえば,1970年代の筑波学園都市でしょうか(兵藤が初めてつくばに行ったのは
1986年1月の土木計画学でしたが).





同じビンズン省内に,ベトナムイオンモール2号店があります.日曜の午後,訪れましたが,1階の食品売り場は大盛況,2・3階の家具や服飾売り場も
お客さんがイッパイいますが,あれ? 買い物袋を下げている方は少ないようです (?_?)





クリスマスを迎えるイオンモール.ますます賑わうことでしょう!





イオンモールの駐輪場.ベトナムなので,巨大な駐輪場が設置してある.ブレていますが,四人家族で買い物に来た一家が写っています.



とにかく,大きな変貌ぶりに驚く三日間でした.仕事の関係で,ここ数年は毎年訪れることになりそうですが,毎回,新しい発見をしたいものです.