小型CO2レーザー加工機HAJIME導入

田原研究室は、2016年9月、株式会社Oh-Laserの「小型CO2レーザー加工機HAJIME」を導入いたしました。


「小型CO2レーザー加工機HAJIME」Oh-Laser 株式会社 製品スペック詳細ページ
https://www.oh-laser.com/product/spec


本レーザー加工機の導入は、競輪・オートレース補助事業「RING!RING!プロジェクト」における平成28年度 機械工業振興補助事業のご支援により実現いたしました。
競輪・オートレース補助事業ホームページ「RING!RING!プロジェクト」
URL:http://ringring-keirin.jp/



試運転・試作品製作レポート

本レーザー加工機はCO2炭酸ガスレーザーを搭載しており、レーザーの出力を調整することでコピー用紙から厚さ5[mm]のアクリル板など、様々な素材を対象としてレーザー加工を行える。
本体の内部には取り外し可能なハニカムテーブルが設置してあり、加工範囲としてはA3用紙(縦:300[mm], 横:500[mm])位となっている。


 PCや集塵脱臭機, 送風機などを取り付けた後、試験印刷用に作られていた加工データ(バイクの絵)を使ってコピー用紙をレーザー加工してみた。



 加工データの印刷は下側から始めるようで車輪から印刷された。印刷し始めである車輪下側は、レーザーの出力が強かったのか完全に焼け落ちてしまったが、その後の印刷面はきれいに印刷できており光にかざすと向こう側が透けて見えるくらいに薄く削られていた。
 一通りレーザー加工機の使い方が分かったため、今度は私たち田原研究室のネームプレートを作成した。まずは、HAJIMEの加工専用ソフトウェアである「HARUKA」に対応しているAdobe illustratorを使って以下の図のようなネームプレートの加工データを作成した。HARUKAでは、図中のように切断加工を行うデータは赤線で、切削加工を行うデータは黒線で表示しなければならない。


今回のネームプレートでは、加工素材として厚さ3[mm]のアクリル板を用いる。アクリル板を加工する際には以下の作業を行うことで格段にきれいな仕上がりになる。

1) 文字や絵の印刷面(切削面)には、食器用洗剤を薄く塗る
アクリル板にレーザー加工を行うと、一度蒸発したアクリルが換気中に冷えて固まるため、加工面に影が出来たり、霧がかかったようにぼやけたりする。

2) 加工素材の下に5[mm]程度のスペーサーを入れる
スペーサーを入れなければハニカムテーブルに反射したレーザー光が加工物の裏側に転写されてしまい、若干のハニカム模様がついてしまう。


 アクリル板を加工する際には強烈な匂いが発生するため、十分な換気を行う必要がある。そのため、加工自体は7~8分くらいで終わったが、換気のために加工後のファン駆動を10分間行った。
 出来上がったネームプレートは裏写りや印刷面の汚れもなく、切断面もきれいに仕上がった。


2016年09月30日