低炭素社会を実現するための極小エネルギー輸送体系の構築

第三層 個別技術

電池船の実用化検討

賞雅 寛而
賞雅 寛而 TAKAMASA Tomoji

海洋工学部 海洋電子機械工学科

波津久達也
波津久 達也 HAZUKU Tatsuya

海洋工学部 海洋電子機械工学科

電池で船が動けばどうなるか。騒音は抑えられ、振動も少なく、排気ガスはゼロと良いことずくめ。
本研究では、本学海洋工学部が主体となって作りあげた環境に優しい電池推進船を用い、港湾を含む海水域で航行可能な貨物電池推進船の実用化を目的として、
  • 電池船の基本運動性能と充電特性の分析および貨物船としての可能性の検討
  • 電池船の運航試験実績に基づく環境負荷低減効果の分析
などを実施しています。
  • らいちょうT:速力(1/2載荷状態):12 knots, 連続航行時間:45分, 蓄電池容量:26 kWh
  • らいちょうS :速力          :10 knots, 連続航行時間:45分, 蓄電池容量:18 kWh
  • 従来の蓄電池船に比較して非常に短い充電時間−30分(80%充電)
  • 平水区域だけでなく、気象海象条件の厳しい港湾区域も航行可能
  • 低振動 、低騒音
  • 運航コストは従来のガソリンディーゼルに比較すると約1/2
「らいちょうT」運航実験
越中島キャンパス(江東区)−品川キャンパス(港区)間約7kmの運航実験等により、このシステムの健全性と有効性が確認されました。
らいちょうT
「「らいちょうS」実証実験
豆酘漁港エコ化実証実験  漁業及び太陽光発電による蓄電・舶用急速充電システムの使用検証評価を行い、安全性や有用性、また太陽光発電による経費節減及びCO2の削減などが確認されました。
寿都漁港寒冷地実験  電池推進船の機能が寒冷地でどの程度低下するかを調べることを目的に行われ、船底にある電池は大気温度の影響を受けず、寒冷地問題はないことがわかりました。
らいちょうS
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