この項目は本研究室についての紹介です。
機械設計研究室は東京海洋大学・海洋工学部に属する研究室です。
機械設計研究室では潤滑・摩擦・磨耗といった、トライボロジーに関する研究を行っています。 トライボロジーは車や飛行機などの大きな機械から、パソコンのハードディスクや小型ロボットのような小さな機械まで、幅広い分野に関連する重要な工学の分野です。
■機械設計研究室とは
我々の日々の生活は、トライボロジーに関係する多くの物に囲まれています。自動車や船、飛行機ではエンジンやギア、回転する軸を支える軸受などの大きな部品。パソコン内部のハードディスクなどの小さな部品。さらには鉛筆で文字を書く、靴底と地面との摩擦、人間の関節など、さまざまなことにトライボロジーは関係しています。
また機械における潤滑・摩擦・磨耗特性は、機械の性能に直結するため非常に重要な要素となっています。たとえば磨耗しやすい部品はすぐに交換が必要となったり、摩擦が大きな機械を動かすには必要以上のエネルギーがかかります。一方で駆動力の伝達が必要な機械などでは、大きな摩擦力が必要となります。
このように環境問題やエネルギー問題が叫ばれる今日、トライボロジーの研究はますます重要なものになっています。本研究室では、トライボロジーに関する研究として、エンジンの潤滑面や転がり軸受けなどの機械要素に関する研究。そしてナノ・マイクロスケールのトライボロジーに関する研究を、実験とシミュレーションの両面から行っています。
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トライボロジーとは「相対運動をしながら互いに影響を及ぼしあう、二つの表面の間におこるあらゆる現象を対象とする科学技術」といわれています(日本トライボロジー学会より)。
トライボロジーの語源は、ギリシア語で「摩擦」を意味する‘tribos’であり、1965年にイギリスで初めて用いられた造語です。
このトライボロジーには潤滑、摩擦、摩耗、焼付き、軸受設計などが含まれています。
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■研究室の設備
・研究室
学生が生活(?)する部屋です、各学生の机やパソコン、炊事スペースなど、研究をしながら生きていけるだけの設備があります
勉強会や研究会はもちろん、飲み会もこの部屋で行われることがあります(ちなみに各教員の教官室は別にあります)
・実験室
メインの実験室で、実験装置の組立てに使う工具や、部品の加工に必要なボール盤等の最低限の工作機械も置いてあります
現在はピストンリング実験装置、水塊落下実験装置、摩擦試験装置といった実験装置が置いてあります
・第2研究室
この部屋は半分が学生の生活(?)スペース、半分が実験スペースになっています、
およそ3名分の学生用スペースと、実験装置は液滴・メニスカス関係の装置が置いてあります
・第2実験室
この部屋は先端科学技術研究センター内にあります(他の部屋は第一実験棟内)
半室が会議(?)スペース,残りの半室にQCMなどの実験装置が設置されています
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ちなみに本研究室のロゴマーク(左図)は、転がり軸受の球(グレー)とハードディスクのディスク(ブルー)、そしてトライボロジーには欠かせない潤滑剤(イエロー)を表しています。
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