地学実験(大気海洋分野)2024年度
担当: 島田浩二 & TA原田倫(M1)
Email: koji@kaiyodai.ac.jp
ホームページ: http://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/
レポート提出期限が最初の班は迫っていますが、下記(赤字のところ)を踏まえて提出してください。
教員からの課題内容について、複数の解釈ができるので、これでいいのではと思う学生が最近増加していますので、改めて、伝えます。
7/12 19:00までに既に提出した学生(1名)は、メールでの再提出を認めます。
@:指定された地点の月毎の平均気温の時系列図を作る。(1月だったら各年の1月だけの時系列図で、横軸に年、縦軸に気温。これを2月〜12月についても作成。) 【5】
A:@で作成した時系列のトレンド(傾き)を1月から12月について調べる。
トレンドは温暖化であったり、都市化だったりする。トレンドが無い月があったり、無い場所もある。トレンドについて考察すること。【5】
--->作る、調べる、考察するは異なります。レポートを書いたではなく、自分が分かる図を作ってみてください。大ヒントですが、横軸を月、縦軸をトレンド(線形近似の傾き)の図を作成し解釈・考察しているかがポイントです。
B:トレンドを除去した気温(各月:1月から12月)を求め、その時系列図を作成。【5】
C:各月について、トレンドを除去した気温と北極振動指数との相関係数(1月から12月まで)を調べる。横軸を月、縦軸を相関係数にとりグラフを作成。どの月の相関係数の絶対値が有意水準を越えているかを確認し、考えて論じること。1月と9月については、求めた相関係数を掲載しているので、自身の計算が正しいかどうかチェックすること。小数点第2位まであっていればOK。 【20】
D:各月について、トレンドを除去した気温とエルニーニョ監視海域(NINO3)における「基準値との差」との相関係数(1月から12月まで)を調べる。横軸を月、縦軸を相関係数にとりグラフを作成。どの月の相関係数の絶対値が有意水準を越えているかを確認し、考えて論じること。
1月と9月については、求めた相関係数を掲載しているので、自身の計算が正しいかどうかチェックすること。小数点第2位まであっていればOK。 【20】
E:自分が12カ月分調べる地点以外についてて、1月と9月の相関係数は提示している。日本の気候(冬、夏)がどのようにして決まっているかを、地域性、季節に注目し、論じること。
【20】
自分が割り当てられた地点以外の最低3地点(自分で選ぶ)も調べる。 【15】
-->最低3地点については、「調べる」としていますので、提示している数値を「利用」して論じるだけではNGです。
Fレポートの体裁が整っていること【10】
※相関の有意性についても検討すること(この資料の最後に、有意性について記載しています)
【日程】
C班:6月25日(火) 3〜5限
A班:7月2日(火) 3〜5限
B班:7月9日(火) 3〜5限
【場所】
9号館104号室(海洋環境科学科会議室)
【持ち物】
ノートPC。大学の無線LANに接続して実施します。
課題:
北極振動および赤道域の海面水温と日本各地の気温との関係を調べ、
「北極や熱帯の変動が日本の気候に与える影響について論じる」
使用するデータは、1974年〜2023年の50年分のデータ。
※富士山を担当する学生は、2019年5月の気温を「-2.5℃」として計算すること
どんな解析をすればいいか&課題は、下記Aのパワーポイントの2枚目のスライドにあり。
レポート締切:
C班:7月16日(火)12:00[正午]
A班:7月23日(火)12:00[正午]
B班:7月30日(火)12:00[正午]
WORDファイルで作成し、PDFに変換して保存。
LiveCampusにて提出。
レポートの体裁を守ること。(目的、方法、結果、解釈からなるものであること)。
図を張り付けただけ、WEBからのコピペはダメです(世の中には間違った情報も多く流通しています)。自身で解析し、まとめること。
@ 現象に関する解説パワーポイント(約1時間)
音声あり:https://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/geo.pptx
音声なし:https://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/geo_ns.pptx
・大気海洋大循環(コリオリ)の基礎
・気候変動
・北極振動
・エルニーニョ/ラニーニャ
(学部1年 「地学」:http://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/g_old/ のダイジェスト版です)
A
北極振動および赤道域の海面水温と日本各地の気温との関係を調べるための方法についての説明パワーポイント(約40分)。
音声あり:https://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/E01.pptx
音声なし:https://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/E01_ns.pptx
◎データ
各学生が「必ず」調べる日本の地点(全員違う地点です)と1月と9月の北極振動指数およびNINO3(基準水温との差)と各地の気温(トレンド除去後)の相関係数
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/corr.xlsx
※NINO3との相関係数ですが、「基準値との差」ではなく「5か月移動平均値」との相関係数を提供していました。7月2日19時に、課題としている「基準値との差」との相関にしました。
日本各地の気温
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php
北極振動指数
http://www.cpc.ncep.noaa.gov/products/precip/CWlink/daily_ao_index/ao_index.html
上記サイトがダウンしているので、下記のデータをダウンロード(6/25)
https://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/ao.txt
エルニーニョ監視海域(NINO.3)の海面水温の基準値との差
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/db/elnino/index/dattab.html
日本地図に相関係数を記入し、相関係数の等値線を描いてみると見えてくるかも!
◎参考サイト:
北極振動
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/geo/yamazaki.pdf
北極振動と日本の気候
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/20450/5/YAMAZAKI.pdf
気象研究ノート「北極の気象と海氷」
第4章 北極海の海洋物理学:
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/climate/Chap-4.pdf
第8章 北極海の海洋変動と海氷変動:
http://www2.kaiyodai.ac.jp/~koji/climate/Chap-8.pdf
エルニーニョ/ラニーニャ現象に関する知識
http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/learning/index.html
全球および太平洋熱帯域の海況
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/data/elnino/clmrep/
海面水温に関する診断表、予報、データ
https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/index_sst.html
月平均海面水温図
https://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/db/elnino/clmrep/sst-global.html
海洋の健康診断表 総合診断表
https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/shindan/sougou/index.html
エルニーニョ等に関する講習会:日本の天候とその予報
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/minkan/koushu140626/shiryou2.pdf
異常気象の発生要因
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/climate_lecture/h240113_kouen2.pdf
筑波大学S2S
http://gpvjma.ccs.hpcc.jp/S2S/
PJパターン
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/news/release/20150730release.html
西部赤道域の対流活動とENSOとの関係がある期間とない期間がある