マイクロソフトエクセル(マクロ・ピボットテーブル)     元へ戻る               

前回までは、関数を使って簡単な統計値を計算してきた。ここからは関数以外にも使えるExcelの機能を学んでいこう。



使用データ:海面漁業生産統計調査のエクセルファイル
元データは農林水産省 海面漁業生産統計調査平成25年統計表(http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/kaimen_gyosei/index.html)
一部を抜粋したもの

開くと複数のシートがあり、北海道東北・関東地方と各地方の漁獲量が掲載されている。
データは、都道府県・魚種・漁獲量の3列で構成されている。

1.マクロを使って、同じ作業を複数のシートで行う
マクロとは「作業を覚えさせて」自動実行させるエクセルの機能です。

@上位10%の漁獲量のセルに色をつける。
手始めに、セルの条件付き書式の設定を覚えさせてみよう( 上記リンク先のエクセルファイルを開くこと。)
まずリボンの「開発」タブをクリックして、「マクロの記録」をさらにクリック(下図参照)

 

下図のようなウインドウが立ち上がるので、適当なショートカットキーを割り当てて、「OK」をクリック



ここでC列を指定して、リボンのホームタブにあるセルの書式設定→上位/下位ルール→上位10%を選択。
すると上位10%の漁獲量のセルに色づけがなされる。

ふたたびリボンの「開発」→「記録終了」とする。
できたら、他のシートでもマクロを動かしてみよう。


A最も多い漁獲量・魚種・都道府県名を抽出する

ADDRESS関数・INDIRECT関数・MATCH関数を使う。

例)
「=ADDRESS(1,1)」と入力すると、「$A$1」が返される。
「=INDIRECT($A$1)」と入力すると、A1のセルに入っている値が返される。

Match関数の使い方は、「=MATCH(検索したい値, 検索する範囲, 0)」
たとえばC3からC70の範囲内で最大値を探したい場合は、
「=match(max(c3:c70),c3:c70,0)」とすればよい。
ただしMatch関数は相対位置を返してくることに注意

以上のヒントから、最も多い漁獲量・魚種・都道府県名を抽出する作業をマクロに覚えさせよう。
下は北海道・東北エリアの例。






2. ピボットテーブルを利用して、大量のデータをまとめる

 


関数を使わずに、ピボットテーブルをつかってみる。
リボンにある「挿入」→「ピボットテーブル」で選択できる。

「テーブルまたは範囲を選択」のところで、データの範囲を選択する。


3. Webクエリを使って、ウェブ上のデータを取り込もう

リボンの「データ」タブをクリックすると、「Webクエリ」がある。ほかにAccessや外部ファイルを取り込むこともできる。

・キハダやカツオの単価表:http://www.mznitinangyokyo.jf-net.ne.jp/omake/omake1.html

・リアルタイム為替チャート: http://chartpark.com/forex.html