マイクロソフトエクセル(上級編) 元へ戻る 南方振動指数(Southern Oscillation Index)は,南太平洋のタヒチとオーストラリアの都市ダーウィンとの気圧差を指数化したもの.貿易風の強さの目安となり,ENSOの大気側の指標としてよく使われる.一般的にはエルニーニョ時に負の値,ラニーニャ時に正の値となる.
@エクセルで南方振動指数を計算 ウェブサイトからデータをダウンロードして南方振動指数を計算する(最大値・最小値,データの検索・並び替え,MIN・MAX,COUNTIF) 南方振動指数の計算方法 (参考:http://www.cpc.ncep.noaa.gov/data/indices/Readme.index.shtml#SOICALC http://www.ncdc.noaa.gov/teleconnections/enso/indicators/soi/) 【具体的な計算手順】
先週ついてこれなかった人のためのファイル
A海面水温データとの比較(グラフ作成,近似直線,相関係数の計算) 各月の南方振動指数(SOI)と、上図にある各監視域(NINO3など)における海面水温と比較する。 前準備)シートが多くなってきたので、新規のエクセルファイルを開く。 シート名を「SOI」に変更し、先週計算したSOIの値を形式を選択して「値」だけ貼り付ける。 ※計算できていない人は、NOAAによる南方振動指数から (STAND TAHITI - STAND DARWIN) SEA LEVEL PRESS STANDARDIZED DATA 以下の値をコピーして、貼り付けること。
SOIを並び替えたデータ SSTを並び替えたデータ BSOI(南方振動指数)時系列データ解析:1951年1月〜2014年12月 1)南方振動指数から、エルニーニョの特徴的な時間スケールを見る。 ![]() 上の図は、 灰色:南方振動指数 黒点線:121ヶ月移動平均値を取り除いた値 赤線:121ヶ月移動平均値を取り除いた値に、さらに13ヶ月移動平均を施した値 移動平均はAVERAGE関数を使って自分で計算する。 SOIのような気候データの移動平均を計算する場合、ある時間tに対して前後のデータを平均する。 121ヶ月平均の場合、計算の開始は1956年1月からとなり、 1951年1月〜1961年1月のデータを平均したものが最初の計算値となる。 平均する範囲が広ければ広いほど、高周波成分が取り除かれていく。 2)自己相関係数を計算し,周期性を調べる。(使用する関数:CORREL). ![]() ![]() (参考になるウェブサイト) エルニーニョ現象とは(気象庁) El Nino Theme page (NOAA, 米国大気海洋局) (参考図書) 松山洋・谷本陽一「UNIX/Windows/Machintoshを使った 実践!気候データ解析」古今書院 |