研究内容

研究テーマの例

甲殻類のケミカルコミュニケーション

クリガニの性フェロモンの解明

脱皮の匂いの解明

脱皮の匂いと共食い

カリブイセエビの集合フェロモン

病気になったカリブイセエビの匂い

海洋生物の捕食者に対する化学防御

カミクラゲの化学防御

アメフラシ類の化学防御

海洋生物の付着生物に対する化学防御

カミクラゲの化学防御

アメフラシ類の化学防御

海洋生物が食べ物を選ぶ仕組み

海洋生物の摂食刺激物質の研究

海洋生物の摂食阻害物質の研究

海洋生物が持つ毒の研究

海洋生物が持つ毒(クラゲの毒、藍藻の毒、TTXなど)の化学構造と生態学的な機能

 

すべて化学と生物学の両方の視点での研究を行っております。

 

 

生物ギャラリー:クリガニ

メスのフェロモンに反応するクリガニのオス、左から海水、エビ汁、メスの尿、本物のメス(脱皮前)

多くの生物は化学感覚(嗅覚)で性フェロモンを感知して配偶相手を見つけます。陸上の昆虫などでは性フェロモンが物質として同定され農業などに利用されておりますが、海洋生物のフェロモンはほとんど解明されておりません。エビ・カニ類を含む甲殻類は海洋生態系全体に多く生息する分類群ですが、その性フェロモンに関する知見もまた限られております。その理由の一つはフェロモンに対する海洋生物の反応(行動)を観察するのが難しいからです。当研究室ではオスのクリガニを実験室内で飼育して性フェロモンに対する反応を観察することに成功しました。私たちの方法では餌に対する反応と性フェロモンに対する反応をはっきりと見分けることができます。この方法を用いて甲殻類の性フェロモン分子の同定を含め、ケミカルコミュニケーションの研究を進めています。

 

 

生物ギャラリー:カミクラゲ

カミクラゲ
カミクラゲ Spirocodon saltator

カミクラゲはきゅうりの匂いがします。その匂い物質は身を守るための防御物質であると考えています。

生物ギャラリー:アマクサアメフラシ

アマクサアメフラシ
アマクサアメフラシ Aplysia juliana

アメフラシはインク中に二次代謝産物を放出して身を守ります。

生物ギャラリー:オニダルマオコゼの毒針(背びれ)

オニダルマオコゼ
アマクサアメフラシ Aplysia juliana

人間に刺傷毒被害を与えます。

おそらくこの魚の対捕食防御機構です。