概要: 決済においてどれだけの決済資産が投入されるか、ということは決済の実務において基礎的な関心事である。 現実の決済においては、多数の主体の間で複雑に絡み合う債務のネットワークが形成されうる。それらの決済に投入 される決済資産がどれほどになりうるかは自明ではない。講演者は、“Complexity of Payment Network ”論文にお いて、投入される決済資産の額の上限と下限を求める問題を一般の債務ネットワークに関して定式化した(最小・最大 決済資産循環問題)。両問題は各々、有向グラフ上の最適化問題として把握される。講演においては、両問題に対し 同論文で行われた経済学的なアプローチが紹介される。同論文においては限定的であった、より数学的な側面から の各種議論(NP困難性、最適化問題としての各種アプローチ)については今後の課題として、参加者との検討が期待 される。
概要: 領域理論の背景を語り,それに関連した スペクトラルの概念や,Scott 位相と quasi-algebraic との関係, 半順序集合上の de groot dual 位相について解説をします。