エクセルでは、数式を入力して計算を行う事が可能です。数式は必ず「=」から入力しなければなりません。 試しに、あるセルに
=1+2+4/2+3*5と入力してエンターキーを押すと、
20と表示されるはずです。計算に用いた「+」は足し算、「/」割り算「*」かけ算です。 この他には、「-」引き算「
」冪乗があります。
ここで、コンピュータを用いた数値計算の際のルールについて少し説明します。
コンピュータでの数値計算では、「」べき乗が一番先に実行されます。次いで「かけ算や割り算」で
最後は「足し算と割り算」です。しかしながら括弧などで括った部分の計算は「べき乗」よりも先に行われます。
次の二つの計算を実行してみましょう。
=5+4/2*3^2 =5+4/(2*3)^2夫々の答えは、
23 5.11111と異なる結果になったはずです。
上の数式では、まず「32=9」が最初に計算されます。
次に、「4/2*9」が計算されます。前述の通り、かけ算と割り算は同順位で計算を
行いますので、左から順に計算されます。つまり、まず「4/2=2」を実施し、その後、
「2*9=18」を行います。ここで良く間違え易いのが、「4/2*9」が「4/18」であると
考えてしまいがちな事です。実際は、かけ算と割り算は優先順位が同じですので、
順番に左から計算するため、「2*9」となります。
そして最後に「足し算」である「5+18」が実行され答えが
「23」となるのです。
一方、下の計算式では上の式と異なり、括弧が入って「(2*3)」となっています。
従ってこの場合、べき乗よりも優先して先に括弧内を計算します。したがって、
次に行われるのがべき乗の計算で、「62=36」となります。次いで割り算
が実施され、「4/36=0.111・・」となります。最後に足し算「5+0.11111・・」が行われる
ため結果は、「5.1111・・・」となるのです。このように、一見計算式は類似して見えますが
書き方に依って計算の順番が違うため、結果が大きく異なってしまいます。注意が必要です。
さて、上記の計算ではセルに入力された数字とは無関係な計算を行いましたが、 セルに入力された数字を用いて計算を行う事も出来ます。そのためには、セルの番地を指定してやる必要があります。 例えば、上記の数式の数字を番地で置き換えてみましょう。
=D3+E3/(H2*G3)^F3この例では同じ様な計算を3行目のDからH列までに入力された数字で実施します。