次に、その内部のセルのかけ算の式を「1x1」を実行するセルに次の様に記載しましょう。(注意:セルの番地は人に依って異なります。)
=B4*A5
結果は参照したセルの番地に間違いが無ければ「1」になるはずです。 さて問題は、九九全てのかけ算を数式をコピーして実行させる事なのですが、 まず、先ほどのセルを横にコピーしましょう。セルのコピーは、選択したセルの 右下の黒い点にマウスを当て、コピーしたい横のセルまでクリックアンドドラッグします。 結果は、案の定九九の計算をしてくれません(図の参照 12.3.2)。
隣の隣のセルにコピーされた数式の内容を確認すると、
=D4*C5となっており、横にコピーした分、「1x1」の計算を行ったときの番地「B4*A5」から比べて、 2列参照しているセルが右にずれている事が分かります(図の参照 12.3.2)。この様に 相対参照では、九九表を容易に作成する事ができません。そこで、絶対参照方法を組み合わせて 九九表を作っていきましょう。
絶対参照では、コピーした際にも参照先がかわりません。
この絶対参照を指定するには「」マークを使用します。
先ほどと同様に、「1x1」を実行させたいセルに、次の様な計算式を入れてみましょう。
=B$4*$A5
先ほどとの違いは、マークがBと4の間と、*とAの間に入ったことです(図の参照 12.3.2)。
これにより、縦方向でも横方向でも、コピー後でさえ、参照番地の「4」と「A」は変更されません。
このセルでの結果は、同じく「1」になるはずです。
次に、先ほどと同様にこの数式を横にコピーしてみましょう。すると、正しく1の段の九九が計算される 事が分かります(図の参照 12.3.2)。
さらにその行を選択して、今度は下方向に数式をコピーしてみましょう。 下方向にコピーしても、正しく九九を計算しています(図の参照 12.3.2)。 参照番地の「4」と「A」が固定されているためです。