先ほど使用した「IF」文では条件を一つしか課していません。 ここでは、条件を2つ課す「IF」の使いかたを演習します。 Aという条件とBという条件両方を満たす場合、「1」を出力し、そうでない場合には、「0」を出力するには以下の様に書きます。
=IF( 条件A, IF( 条件B, 1, 0 ), 0 )即ち、条件Aを満たす場合に再度「IF」文を用て条件Bを課します。 例えば、ランクインした英国の大学のうち、総合得点が95点よりも 高い大学であるかを調べるためには、図の様にします(図の参照 12.3.7)。
出てきた答えを再度足し合わせれば、ランクインした英国の大学で総合得点が95点以上の 大学数を数える事が出来ます。
これと同様な事を、論理積を条件式に用いて計算させる事も出来ます。 論理積とは、即ち、
(条件1)*(条件2)の様に書けます。括弧内に書かれた条件が満たされれば括弧の計算の結果を「1」、そうでなければ「0」 とすると、二つの論理式(条件式)のかけ算(論理積)は条件が二つとも満たされなければ「0」になってしまいます。 一方、両方とも条件が満たされる場合のみ、論理積の答えは「1」となります。ExcelのIF文は、この論理積を 条件として計算を行わせる事が出来ます。即ち、条件1と条件2の両方を満たす場合に「1」をそうでない場合に「0」を出力 させたい場合、
=IF((条件1)*(条件2),1,0)とIF文の中の条件式を、2つの条件を夫々括弧に入れ、かけ算の形にします。この論理積が「正しい」場合「1」を出力し そうでない場合「0」を出力させるよう、IF文に記入しておきます。これを先ほどの英国の大学で95点以上を数える やり方にも使ってみましょう。同じ様な結果になるでしょうか。