SUMPRODUCTの基本的機能は、同じ 行数と列数をもつ配列同士の要素ごとの積を計算し、その積の合計を計算します。
=SUMPRODUCT([配列1],[配列2],[配列3],[配列4],・・・)かけ算は、2つの配列のみならず、カンマで区切って複数の配列の要素同士で行う事が出来ます。
例えば図(12.3.12)にある2つの配列のうち、上の配列のA1と下の配列の A9とを掛け合わせ、次にB1とB4を掛け合わせ・・・最後にC5とC13を掛け合わせ て全ての15個のかけ算の答を足し合わせる場合には、
=SUMPRODUCT(A1:C5,A9:C13)
また、SUMPRODUCTは、IF文と同様に、論理式を配列を指定して 書く事ができます。例えば論理式を、
=SUMPRODUCT((A1:C5>10)*1)
としましょう。上記論理式の
(論理式)*1によって、配列で(論理式)を満たすものののうち、配列要素を 「1」として数えることができます。さらにその和を求めるので、 上の例の場合、10より大きい要素数を数える事になります。
さらに、SUMPRODUCTの論理式をかけ算マークで組み合わせれば
2つ以上の条件を満たす要素数を数える事が出来ます。即ち、
=SUMPRODUCT((A1:C5<10)*(A9:C13<10)*(A1:C5>3))の様に書け、この場合一つの条件を満たす場合を数えるのに使った
1
は必要なくなります。この例では、上の配列で10未満で、下の配列でも10未満で
上の配列で3よりも大きい要素数を数えます。