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RESEARCH 主な研究トピック

福島沖放射性物質
北極海の環境変化
ナノモル栄養塩
東京湾定期観測



■ 福島沖の放射性物質調査

福島沖で海水、堆積物、懸濁粒子、生物を採取し、第一原子力発電所事故によって海洋に放出された放射性物質の行方を調べています。


現在進行中の研究テーマ:
「実験下における微細藻類の放射性セシウム取りこみ」
「福島県沖堆積物における137Cs高線量粒子の解析」



■ 北極海の環境変化に関する研究

北極海の環境は急速に変わりつつあります。カナダ・アメリカとの共同研究で、船舶観測や係留観測を駆使して、北極海の淡水分布や栄養塩分布の変化、海洋酸性化の状況などを調べています。


現在進行中の研究テーマ:
「北極海カナダ海盆における酸性化とその時空間変動」
「北極海の淡水分布とその経年変動、季節変動」

最近発表した論文:
Yamamoto-Kawai, M., Mifune, T., Kikuchi, T.and Nishino, S. (2016): Seasonal variation of CaCO3 saturation state in bottom water of a biological hotspot in the Chukchi Sea, Arctic Ocean. Biogeosciences, 13, 6155-6169.



■ ナノモルレベル栄養塩の研究

我々の研究室では、通常の方法では測定できない低濃度の栄養塩を測定することができます。この方法を用いて、これまで知られていなかった亜熱帯における栄養塩の新たな循環像と生物との関わりが明らかになりつつあります。

現在進行中の研究テーマ:
「西部北太平洋亜熱帯域における各種リンプールの季節変動」
「蛍光光度分析法による微量粒状ポリリン酸の測定」
「粒状リン成分分画測定法の確立」
「西部北太平洋亜熱帯域における栄養塩環境と植物プランクトン群集の季節変動」

最近発表した論文:
Hashihama, F., Kanda, J., Tauchi, A., Kodama, T., Saito, H., & Furuya, K. (2015). Liquid waveguide spectrophotometric measurement of nanomolar ammonium in seawater based on the indophenol reaction with o-phenylphenol(OPP). Talanta, 143, 374-380.

Ehama, M., Hashihama, F., Kinouchi, S., Kanda, J., & Saito, H. (2016): Sensitive determination of total particulate phosphorus and particulate inorganic phosphorus in seawate rusing liquid waveguide spectrophotometry. Talanta, 153, 66-70.



■ 東京湾の定期観測

長期にわたる東京湾の変化を調べるため、1989年からほぼ毎月一回、東京湾内の定点F3、F6における栄養塩濃度の測定を継続しています。2011年からは、溶存無機炭素やアルカリ度の観測も開始し、海洋酸性化についても調査しています。



現在進行中の研究テーマ:
「底質間隙水中の溶存有機物と栄養塩に関する研究」
「日本沿岸の海洋酸性化」

最近発表した論文:
Kubo, A., Yamamoto-Kawa, M., & Kanda, J. (2015). Seasonal variations in concentration and lability of dissolved organic carbon in Tokyo Bay. Biogeosciences, 12, 269–279.

Yamamoto-Kawai, M., Kawamura, N., Ono, T., Kosugi, N., Kubo, A., Ishii, M., & Kanda, J. (2015). Calcium carbonate saturation and ocean acidification in Tokyo Bay, Japan. Journal of Oceanography, doi:10.1007/s10872-015-0302-8.

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