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東京海洋大学 海洋資源エネルギー学部門

研究活動RESEARCH

研究テーマ


バイオテレメトリーシステムの開発とその応用
  「開発」
  既存のバイオテレメトリーシステム(対象に超小型超音波発信器:ピンガーを装着して,その信号 を受信するシステム)は,多くのシステムが海外製であり仕様が不明です。そこで,新し素子を 利用したバイオテレメトリーシステムを開発しています。
  また、バイオロギング手法(超小型記録計を生物に装着して、回収する)との融合も進めています。
  具体的には以下の4つがあげられます。
1)小型・長寿命・遠距離到達ピンガーの開発
2)相互通信機能付超小型データーロガーの開発
3)マルチプラットホーム(船舶や大型海棲生物)対応受信システム
3)ソナー応答型トランスポンダーの開発

  「応用」
  機器やシステムの開発だけにとどまらず、その利用・応用の研究も進めています。
  具体的には以下の4つがあげられます。
1)ピンガーの装着方法や,海中雑音によるシステムへの影響
2)魚の行動解析
3)水中の漁具の形状や動きを3次元でモニタリング
4)高度モニタリングシステムの援用による環境保全に配慮した水産養殖の持続的生産システムの 構築(Smart Aqua-farming)

  これらを達成するために、様々な観測機器を用いて、可能な限りの海洋環境データを計測し、総合的な解析を進める努力をしています。

漁業・海洋におけるICT・IoTの応用
  漁業・海洋分野のスマート化、DXを進めることを目的として、RFID(ICタグ)や衛星通信、携帯電話網を利用したシステム開発と応用を行っています。
  具体的な実施は以下の4つがあります。
1)東京湾アナゴ筒漁業の高度化(GPS,RFID)
2)遠洋マグロ延縄漁業のトレーサビリティ(RFID,低軌道衛星,GPS)
3)青森ホタテ養殖の高度化(超音波テレメトリー、携帯電話網)
4)クラウドシステムを利用した遠隔魚群探知機(携帯電話網、魚群探知機、クラウドサービス)


調査・観測機器


4ch超音波バイオテレメトリー受信機(アクアサウンド) 2セット
トランスポンダーユニット(アクアサウンド) 1セット
設置型受信システム(アクアサウンド) 12台
測位対応型設置型受信システム(アクアサウンド) 8台
1ch受信システム(Fusion&アクアサウンド) 3セット
サイドスキャンソナー 1セット
ストラクチャースキャン 2セット
小型水中テレビロボット(ROV:DELTA-100R Q.・I) 1セット
CTD RINKO-Profiler (ASTD152, JFEアドバンテック) 1セット
携帯型投げ込式CTD計 CastAway CTD 1セット
任意地磁気発生装置(磁気実験室)
RFIDシステム(OMRON社製)3セット
Welcat製RFID 2種類
GPS魚群探知機 3セット