大型低速の舶用ディーゼルエンジンのピストン・シリンダにおいては、スカフィング(焼き付き磨耗)が生じることがある。
このスカフィングは最悪の場合エンジン運転停止の原因となることもある。またスカフィングの発生以外にも、ピストンに取り付けられたピストンリングとシリンダの磨耗・摩擦特性は、エンジンの性能に直結する。
本研究では実験とシミュレーションの両面から、ピストンリングの潤滑の解析を行うものである。

本研究では舶用ディーゼルエンジンのピストンリングの潤滑について研究を行っている。
ピストンリングに見立てた試験片の潤滑試験を行う、往復式の潤滑試験装置を開発した。



この実験装置を使用することで、試験片と潤滑面間の油膜厚さを測定することができる。



現在は実験装置の改良を行っている。

また有限要素法によるシミュレーションで、実験装置から得られた結果との比較・検討を行う。