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条件を満たすか満たさないか IF:論理式の入力

基本的な計算式の入力、参照方法がわかったので、次に、ランキングにランクインした大学を、国別の大学数として統計を取ってみましょう。 どの国の大学が多くランクインしているでしょうか。 まず、基本的な数式・論理式の一つである「IF」を用いてその使用法を学びましょう。

大学ランキングにランクインした大学が何処の国の大学かを調べる為に、 各国のランクインした大学数を調べてみましょう。まず「IF」を 用いる方法を演習しましょう。 「IF」を用いる場合にもやはり「=」からはじめて書き出します。 「IF」のあとに括弧をつけ、括弧の最初に「論理式」を書きます。 「論理式」は条件式のようなもです。この条件式が正しい場合、 [真の値]に入ったものを出力します。また、条件が正しくない場合、 [偽の値]に入ったものを出力します。

=IF(論理式,[真の値],[偽の値])

例えば、D3がGBと英国を指す場合、1を出力させ、そうでない場合0を出力させるには、 以下の様に書きます(図の参照 12.3.3)。

=IF(D3="GB",1,0)

Figure 133: IFの使い方
   \includegraphics[width=14cm,clip]{UnivStatIf1.eps}   

入力後、「Enter」を押すと「IF」文の結果が得られます。 この数式を、皆さんが作成した表の右隣の列に入力し、図の様に縦方向にコピーしましょう(図の参照 12.3.3)。 すると同様な内容の「IF」文が、他の行にも適用され、リスト中のランクインした大学が 英国の大学である場合だけ、結果が「1」になるはずです(図の参照 12.3.3)。これは、前述した様に セルの参照が相対参照であるため、下方向へのコピーで、条件を課すセルが、順に下方向セルを参照するためです。

Figure 134: IFの使い方
   \includegraphics[width=14cm,clip]{UnivStatIf2.eps}   

これが出来たら、果たして何校の大学が英国の大学かを積算するために、 出た答えを全て合計します。合計には、「SUM」という合計を計算する 関数を用います。以下の様に、SUMのあとの括弧内でセルの範囲をセミコロン区切りか、セルの番地を カンマ区切りで入力します。

=SUM(V3:V37)
=SUM(V3,V4,V5,V6・・・)

Figure 135: SUMの使い方
   \includegraphics[width=14cm,clip]{UnivStatIf3.eps}   
先ほど「IF」を使った答えを足して英国の大学のランクイン数を算出してみましょう。



Takeyoshi Nagai 2013-09-03