ここでは、簡単なマクロの使用例を紹介します。 例えば、前節で行った九九の計算を「マクロ」として記録しましょう。 記録するのは、九九表を作るのに必要な、第1行第1列目の入力部以降とします。 まず、第1行目にオートフィル機能を使って、1から9までの数字を入力して下さい。 同様に、A列目に1から9の数字を入力します。
「マクロ」に記録するのは、ここからです。マクロの記録は、メニューの「表示」タブ中の、「マクロ」 ボタンを押し、その中の「マクロの記録」をクリックします(図の参照 )。
すると「マクロの記録」ウィンドウが立ち上がります(図の参照 )。
ここでは、記録するマクロに任意の「マクロ名」をつける事が出来ます。また、「マクロの保存先」を指定できます。 ここでは、何もいじらないで、「作業中のブック」としましょう。これでこのマクロは、今開いているファイルで全て 使用する事が出来る様になります。「OK」を押しましょう(図の参照 )。
これで記録が開始されます。開始後、A2セルに
=$A1*B$1
と記入して「Enter」を押しましょう。
これで、1かける1の計算ができ、を使った複合参照の使用により、
このセルをフィルハンドルでコピーすると九九表が計算できます。
ここまでできたら、再び「表示」タブの「マクロ」をクリックし、
「記録の終了」を選択します(図の参照 #_#>
これで、九九を計算するマクロが完成しました。このマクロは、このBook全てで 利用できますので、Sheet2へ移動して、ここに先ほどと同様、1行目とA列目に2, 4, 6, 8, 10,・・・20 と記入しましょう(図の参照 )。
記入が終わったら、「マクロ」ボタンを再度クリックし、「マクロの表示」を選択しましょう(図の参照 )。 すると「マクロウィンドウ」が立ち上がります。そのウィンドウの、「実行」ボタンをクリックすると(図の参照 )
九九ではないですが、1行目とA列目のかけ算を実行できます(図の参照 )。つまり、異なる入力に対して、同じ計算を マクロを使って行わせた事になります。
作成したマクロはヴィジュアルベーシックと呼ばれる言語で書かれたプログラムとして保存されています。 このプログラム自体を編集するには、図の「マクロウィンドウ」(図の参照 )にある、「編集」 ボタンをクリックします。するとプログラムを示すウィンドウが立ち上がり(図の参照 )、そのプログラム自体を直接編集する事も出来ます。
マクロを含むExcelファイルは、保存の仕方が若干異なります。マクロを含んでいる事を示すために、ファイルの拡張子が、xlsxではなく、xlsmと しなければなりません。拡張子をxlsmにするには、保存する際にファイルの種類を選ばなければなりません(図の参照 )。