沿岸域環境管理研究室について
沿岸域とは、たとえば「森・川・海」のように、海岸線をはさんだ陸域・海域の水でつながる一定の範囲をさします。この水のつながりゆえに、沿岸域は本来、自然の恵みゆたかな場です。そして、そのゆたかさゆえに、沿岸域には古来、人が集まり、集落をつくり、さまざまな開発をおこない、都市を発達させてきました。このことは、とりもなおさず、沿岸域が人間活動の圧力を受けやすいこと、沿岸域の暮らしもまた沿岸域の資源環境の変化から大きく影響を受けることを示します。世界中の沿岸域で、生物資源の枯渇,水質汚染,生物多様性の劣化,自然災害,海面上昇,海岸侵食,土地や資源の利用をめぐるコンフリクトが起きています。
東京海洋大学沿岸域環境管理研究室では、こうした沿岸域において、どうすれば資源環境を持続的に利用しながら幸せに暮らしていける地域を実現できるのかを追究しています。
研究内容
福島の海と漁業について、漁業関係者、市民、研究者、行政機関職員がともに学びあうサイエンスカフェやワークショップを福島県水産業関係者の方々と一緒に開いています。
沿岸域の多様な生態系サービスの持続性を実現するための協同の取り組みです。
資源環境の共同管理に関わる力の獲得過程をマレーシアのペナン零細漁民福利協会に追います。
社会の持続性を支えるフードシステム。
What's New
- 2015.05.01
- 研究室紹介を更新し、ゼミの予定を載せました。