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国立大学法人 東京海洋大学 

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〒108-8477 東京都港区港南4-5-7

研究室紹介 Laboratories

食品物性学研究室で研究(学部・大学院)を希望する学生さんへのメッセージです。

注) 研究室見学は随時受け付けています。見学希望の学生さんは、下記内容を読んでから、指導を希望する教員(松川 or 橋)に連絡をとってください。

研究室紹介【共通事項】

■【研究方針】
物理化学や化学の知識をベースに水産物を中心とした食品の物性に関わる現象について、定量的かつ分子論的議論ができることを目指します。

■【研究室での生活】
研究室では共同生活となりますから、皆が快適な研究生活を送れるように協力しあいながら生活してゆきましょう。
注) 学部学生さんには怯まれる方もおられるかとは思いますが、やる気さえあればなんとかなります 。

【【近年の主な就職・進路状況】
■企業:伊藤ハム、極洋、ケンコーマヨネーズ、三洋貿易、昭和産業、大東魚類、東洋水産、ニチレイ、ホクレン、明治乳業、森永製菓、日本電気硝子、キユーピー、チョーヤ梅酒、はごろもフーズ 山崎製パン、キャノンSS、テルモ、ニプロ、ブルドッグソース、松田産業、三井住友銀行、ヤクルト本社、ラクトジャパン、ロッテなど
■大学院進学:東京海洋大学、産業技術大学院大学、東京大学、東京学芸大学
■国家公務員:厚生労働省食品衛生監視員、農林水産省水産庁職員
■地方公務員:東京都特別区食品衛生監視員、福井県水産職、松戸市消防局、東京消防庁、警視庁
■団体:日本冷凍食品検査協会、産業技術総合研究所博士研究員
■他:看護士、中学教員、高校教員、養護教員、大学教員など

松川真吾教授 研究グループ

人が感じる噛み心地などのテクスチャーは、圧縮などによるマクロな物性測定によって評価され、配合・調製法による現象論的なテクスチャー設計が行われてきました。しかし、マクロな物性は分子レベルでの物性(ミクロな物性)によって支配されるので、革新的なテクスチャー設計のためには、これを解明することが必要です。
特に近年必要とされている、柔らかいのに噛み応えを感じる介護食や従来の食感を保ちながら喉に詰まらない餅など、複雑で矛盾したテクスチャーの設計を達成するためには、食品物性をミクロな視点から分子レベルで根本的に理解し、これをコントロールすることが必要となってきます。私たちは、主にNMR測定を用いた分子の運動性の観察を通じて、食品物性をミクロな視点で解明し、さらに、マクロな力学物性との関連やヒトが感じるテクスチャーなどの官能評価との関連を研究しています。

→松川グループの研究トピックや業績はこちら

■【研究の進め方】
始めはディスカッションを週1〜2回持ちます。この時、研究ノートのとり方や結果のまとめ方まで細かく指導します。試料調製や測定方法は教員や先輩がその都度教えます。徐々に自主的な計画に沿って研究を進められるようにします。まずは測定に慣れ親しんでください。

■【ゼミ】
「研究報告・雑誌会」を週1回やります。また、松川主催のNMRの勉強会の出席も義務です。外部のNMR関連の勉強会、研究会などへの出席も勧めます。

■【在室時間】
4年生は平日の10:00〜18:00がDuty Timeです。原則として、夏休みと冬休みは2週間程度、土日は休みとしますが、研究が進んでいない場合はこの限りではありません。

■【研究が進んでたくさんデータが得られたら】
外部で行われる、様々な学会に参加し、研究成果を大勢の方に聞いていただきます(もちろん、4年生でも発表できます)。直前まで発表練習を重ね、当日は発表だけでなく討論も行います。発表までは大変忙しいですが、発表が終わった後は空き時間に息抜きに行くこともあります。

橋希元助教 研究グループ

魚肉やすり身は勿論のこと、未利用資源や加工残渣などの水産物由来タンパク質を中心とし、加工による食品のテクスチャー変化やその制御について研究を行います。物理化学、化学、生化学を含めた複合的視点からアプローチしていきます。

→橋グループの研究トピックと業績はこちら

■【研究の進め方】
毎日10時および17時をオフィスアワーとし、当日の研究の進み具合や結果について話し合います。

■【ゼミ】
高橋グループとして研究報告(英語)および論文輪読(日本語)を週1回行います。

■【コアタイム】
平日10:00〜17:00がコアタイムです。この時間帯についてはきちんと守ってください。それ以外の時間や休みについては自由です。

■【目標】
しっかりと研究成果を出したら、そのデータをもとに国内外の学会やシンポジウムで発表していただきます。最終的には、査読付きの学術誌に論文を発表し、水産食品研究の発展にあなた自身が貢献することを目標としてください。十分な実績を残せば、自ずから就職への道が拓かれていくものと思います。

学術論文とは何か?わからない方はこちら

■【求める人材】
・研究開発職につきたい方
・査読付き学術論文を書きたい方
・国内や海外の学会で発表したい方
・水産食品の研究がしたい方

料理で喩えるなら、3年生までの授業では基本的な知識を学んだことになります。4年生での研究室配属以後は、それらを基に本格的な料理をつくり楽しんでいくわけです。しかし、残念ながら現在、4年で卒業するほとんどの学生さんはスケジュール上、就活が忙しく、せっかく得られたものを十分に活かすことができていません。大学院に進学することで、学部で得た様々な知識を用い、世界の最先端を見ることが可能となります(見ないともったいない!)また食品生産科学科の学生さんの多くは、民間企業や自治体の研究開発職に就くことを希望されますが、学部卒よりは大学院卒のほうが、専門的な知識を持っていると見なされ有利となります(そもそも大学院卒しか募集していない企業や職種もあります)。以上の理由により、悩んでいる方には、基本的に大学院進学をお勧めします。(もちろん経済的な問題もありますし、最終的には学生さん自身が判断すべきことです)

また水産食品は日本の産業上、非常に重要な分野です。しかし近年は、若手の研究者が極めて少なくなっています(世界的にみると水産食品の研究は盛んになっており、研究者も増加しています)。この問題を解決するために、我々としては水産食品分野の研究者を育成することを強く望んでおり、「研究者(大学教員、水産試験場や民間企業の研究員)として、将来の日本の水産食品研究を担ってやるぜ(あげるわ!)」という気概あふれる学生さんが来てくださることを期待しております。(ちょっとだけ大変かもしれませんが)